テレワークで「常時カメラオン」はあり? 「ストレスで心身ともに不調」と訴える人も

弁護士ドットコムニュース / 2020年6月27日 9時11分

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新型コロナウイルスの影響で、テレワークが始まった人も多いと思います。そんな中、「ずっとウェブカメラに姿を映していなければなりません」という相談が弁護士ドットコムに寄せられました。

女性の会社は、昼休みの時以外ウェブカメラで姿を映すことになっています。同僚など7〜8人の姿が映し出されているものの、管理者の姿は一切出ません。

会議をするわけでもないため、女性は「始業や終業など必要な場合のみカメラオンで済むと思うのですが…。四六時中カメラに映されることにストレスが募り心身共に不調です」と疑問を感じているようです。

ツイッターでも「PCカメラ常時ONとか疲れるよ。管理じゃなくて監視したいのかね?」「テレワーク=カメラで監視だからまじで嫌だ」「カメラ付いて1日3回朝昼夕の点呼とるかとか監視されているみたい」という声が複数ありました。

テレワークの場合、常時カメラオンは法的に問題ないのでしょうか。山本幸司弁護士に聞きました。

●従業員にはプライバシーや人格権がある

ーー会社が従業員にカメラをオンにさせることは問題ないのでしょうか

会社は、従業員に対して、業務上必要な指揮命令をすることができます。テレワーク中の従業員に、ウェブカメラで自分の姿を撮影させ、パソコン画面上に映し出すことについても、それが業務上必要であれば、場合によっては許されることがあります。

しかし、従業員にはプライバシーや人格権があり、会社はこれらを尊重しなければなりません。

テレワーク中に自分の姿が同僚のパソコン画面に映し出され、自分が誰に、いつ、どのように見られているかも分からないとなると、従業員のプライバシーや人格権の侵害となることもあるでしょう。

ーーどの程度までなら許されるのでしょうか

会社がテレワーク中の従業員にウェブカメラでの撮影を命じて良いかどうかについては、なぜ撮影を命じるべきかという必要性とその方法、従業員の不利益などを検討し、相当な理由があるといえるかどうかによって判断することになるでしょう。

相当な理由があるといえるかどうかは、会社ごと、事案ごとに、個別に判断する必要があります。

●業務上の必要性があるか?

ーー判断の基準としては、何がポイントになるのでしょうか

この問題を直接取り扱った裁判例は、現時点ではないと思われます。

しかし、この問題と類似する裁判例、たとえば会社が職場に従業員を監視する監視カメラを設置した事例などや、個人情報取扱業務に関する行政機関の見解などを参照すると、以下の4点が重要なポイントになるのではないかと考えられます。

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