危険な「傘さし運転」が増える季節か…法律上「罰金5万円」になる可能性あり

弁護士ドットコムニュース / 2020年7月28日 10時30分

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雨の日に傘を差して歩いている人に対する違和感はない。だが、傘を差して自転車に乗っている人に対してはどうだろうか。

傘さし運転はそもそも、視界が悪くなるし、風にあおられたりすると非常に危険だ。すれ違う人にも迷惑がかかる。

近ごろは少なくなったような気もするが、それでも雨の日の「傘さし運転」はちらほらと見かける。ネット上にも目撃情報はあがっている。

厳しい声も聞こえてくるが、はたして、傘さし運転はどんな法的問題があるのだろうか。交通問題にくわしい平岡将人弁護士に聞いた。

●5万円の罰金になるおそれ

――傘さし運転は法的に問題ないのでしょうか?

傘さし運転は規制されていますが、その仕方は、都道府県によって異なります。

まず、道路交通法71条は、車両等の運転者が守らねばならないルールを定めています。なお、自転車も「車両等」に含まれています。これは全国共通です。

そして、この中には「道路または交通の状況により、公安委員会が道路における危険を防止し、その他交通の安全を図るため必要と認めて定めた事項」も守らなくてはならないとされています。

道交法で定めきれない地域に合ったルールを、各都道府県が独自で定めようというものです。

たとえば、東京都の場合、都道路交通規則8条3号で「傘を差し、物を担ぎ、物を持つ等視野を妨げ、または安定を失うおそれのある方法で、大型自動二輪車、普通自動二輪車、原動機付自転車または自転車を運転しないこと」と規定されています。

つまり、東京都では、傘を差して自転車を運転した場合、道路交通法71条6号に違反することになります。

そして、道交法71条6号に違反した者は、5万円以下の罰金に処せられます(120条9号)。

――東京都以外の規制はどうなっているのでしょうか?

今回、47都道府県について調べてみたところ、どこも何らかのかたちで傘さし運転を規制していますが、その表現には違いがあります。

たとえば、茨城県は「交通頻繁な道路において、傘を差して自転車を運転しないこと」、三重県は「かさをさして(車体に固定した場合を含む)、自動二輪車、原動機付自転車または自転車を運転しないこと」となっています。

詳しくは、各都道府県の道路交通法施行細則を調べてみるとよいでしょう。

●事故の責任も重くなる

――傘さし運転で事故を起こした場合、どうなるのでしょうか?

数年前、歩道を歩いていたとき、前方から来る自転車の傘が、何かにぶつかって方向を変え、傘の尖がった部分が私の顔をかすめたことがありました。目に当たっていたら、と思うと非常に怖い思い出です。

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