「有料メルマガ」を社内のメーリングリストに「転送」 こんな情報共有は法的にOK?

弁護士ドットコムニュース / 2014年1月31日 18時32分

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有料購読しているメールマガジンを読んでいたら、仕事に役立つ情報が書いてあったので、会社の同僚にそのメールを転送して、情報を共有した――そんな経験をもつ人は少なくないだろう。

もしメールマガジンの内容をそのまま全部、自分のブログで勝手に公開したら、著作権侵害になってしまうだろう。では、同じ会社の人間だけが見るメーリングリストに、メルマガを転送した場合はどうなのだろうか。

自分で買った新聞や雑誌を仲間内で回覧することと、やっていることは変わりないようにも思えるのだが……。著作権問題に詳しく、著作権をテーマにしたブログを運営している柿沼太一弁護士に聞いた。

●「複製したかどうか」がポイント

「ひとくちに『情報の共有』といっても、『自分で買った新聞や雑誌を仲間内で回覧すること』のほかに、今回のように『メルマガの内容を友人に転送すること』や『メルマガを会社内のメーリングリストに流すこと』など、いろいろなパターンがあります。

このうち、『複製行為』を行っている場合には、残念ながら、原則として著作権侵害ということになります」

どれが複製行為にあたるのだろうか?

「まず、『自分で買った新聞や雑誌を仲間内で回覧すること』は、全く『複製』を行っていません。したがって、著作権侵害とは言えません。

しかし、『メルマガ内容を友人に転送すること』や『メルマガを会社内のメーリングリストに流すこと』の場合は、メールサーバー内でメルマガの内容の複製行為を行っていることになりますので、原則として著作権侵害です。

これは、メルマガが有料であろうと無料であろうと、同じです」

●「私的利用」なら著作権侵害にならないが・・・

しかし、例外的に複製をしても、侵害とならないケースもあるようだ。それはどんな場合だろうか?

「たとえば、複製が私的利用目的(著作権法30条1項)の場合には、著作物を自由に利用できます。

しかし、ここでいう私的利用の範囲は、『個人的に』『家庭内』『その他これに準ずる限られた範囲内』に限定されています。

本件のように、企業等の内部で使用する目的の場合は、この例外に含まれません」

●2012年に加わった「新しい例外」とは?

では、企業内では、著作物の無断複製は、どのような場合でも許されないのだろうか?柿沼弁護士は次のように話していた。

「企業内でも、2012年の著作権法改正で新設された、『検討の過程における利用』(同30条の3)という例外に当てはまる場合があります。

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