「育児中の社員のしわ寄せ受けた」 子どもがいない社員の不満、アンケートで浮き彫り

弁護士ドットコムニュース / 2020年9月16日 13時34分

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フレックスや在宅勤務制度を使えるのは、子育て中の社員だけ。産休、育休の社員が抜けた分をカバーしても評価や対価が得られないーー。子どものいない社員からの強い不満が「子どもがいないことを理由に職場で不快な経験をされた男性&女性へのアンケート調査」によって明らかになった。

アンケートを実施した「ダイバーシティ&インクルージョン研究会」発起人の小酒部さやかさん(NPO法人「マタハラNet」創設者)は9月16日、東京・霞が関の厚労省記者クラブで開いた会見で、「(子どもの有無による)女性同士の対立ではなく、組織のマネジメント、人事制度の問題だ」と調査結果について述べた。

また同発起人の朝生容子さん(「子どものいない人生を考える会」主宰)も、「カバーする社員に評価や対価をきちんとすることで、不快な経験やハラスメントは減っていく」として、子どもの有無にまつわる不快な言動の背景には、企業側の制度の不備が隠されていると指摘した。

●アンケートに並んだ声は?

アンケートは、子どもがいないことで不快な経験、不利益な扱いをされた経験のある15〜60歳の男女を対象に、オンラインで実施(調査期間:2019年12月10日〜2020年1月31日)。有効回答数は107件(女性:96件、男性:5件)となった。

アンケートでは「不快な経験」「不利益な経験」の内容や行為者についてたずねた(複数回答可)。

不快な経験として「子どもがいるといかに素晴らしいか聞かされた」(54件)が最多で、「なぜ子どもを作らないのか原因を追及された」(37件)、「子どもがいることが、いかに大変か聞かされた」(35件)、「子どもがいないことで人より劣った者として扱われた」(22件)と続いた。

また不利益な経験としては、「子どもがいない」ことが理由の超過勤務や、育休・時短者の業務のカバーによる業務負荷の増加があげられた。「子どもがいないので、いつも残業していて当然と残業を強いられた」(36件)、「産休・育休の制度利用者や子どものいる社員の業務のしわ寄せを受けた」(34件)と並んだ。

なお、「不快な経験の行為者」をたずねる質問では、最多が女性同僚(51件)となり、男性上司(41件)、顧客・取引先(20件)が続いた。また、「妊娠中・子育て中の社員からされた不快な経験」に関しては、圧倒的に女性同僚(47件)、女性上司(20件)からの行為だったと答えた人が多数を示した。

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