木下優樹菜さん、誹謗中傷に「全部情報開示 以上。」 投稿者はどうやって特定する?

弁護士ドットコムニュース / 2020年10月5日 11時53分

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木下優樹菜さんが9月27日、インスタグラムのストーリーズを更新。「いまだに死ねだとか たまぁに言ってくる可哀想な人いるけどさ、全部情報開示 以上。」と誹謗中傷に対し法的措置をとる意向を示した。

木下さんはファンから「死にたい」というメッセージが寄せられることもあるといい、「見て 優樹菜を」と泣き笑いの絵文字をつけ、呼びかけていた。

果たして、「情報開示」とはどのようなステップを踏むのだろうか。田中伸顕弁護士に聞いた。

●2段階の段取りを踏む

——そもそも、木下さんが投稿した「情報開示」とはどのようなものでしょうか

法的には「発信者情報開示請求」と言われるもので、インターネット上の匿名掲示板やSNSにおいて、誹謗中傷する投稿をした人物を特定するための手続です。

損害賠償請求などの法的な措置をとるためには、投稿をした人物の氏名と住所が必要になります。

そのため、発信者開示請求をすることで、匿名掲示板やSNSに投稿をした人物の氏名と住所を手に入れることになります。

——どのような段取りを踏みますか

インスタグラムといった、SNS事業者は残念ながら、投稿をした人物の名前や住所などの情報は持っていません。

代わりに、その投稿を行った電子機器のいわばインターネット上の住所であるIPアドレスという情報を持っているため、まずはこのIPアドレスをSNS事業者から開示してもらいます。

IPアドレスが分かれば、投稿をした人物がどこの電話会社と契約しているのかが分かります。

そこで、次の段階では、開示してもらったIPアドレスを基に、電話会社に書き込んだ人物の住所と名前の開示を求めていくことになります。

このように、2段階の段取りを踏むことになります。

●開示まで1年以上かかる

——だいたいどれくらいの時間がかかりますか

まず、SNS事業者に対して、仮処分の申立を行う必要があります。

SNS事業者に対する仮処分は、申立をした日から結果が出るまで、スムーズに進んで、大体1カ月を超えるくらいの期間で開示が認められる模様です。

次に、電話会社に対して発信者情報開示請求の裁判を起こすのですが、裁判を起こしてから判決が出て発信者情報が開示されるまで、6カ月から1年程度かかります。

したがって、SNS事業者に仮処分の申立をして、最終的に投稿した人物の住所や氏名が開示されるまで、1年以上かかるといえます。

——どのような投稿が権利侵害とされますか

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