高校生が祖父母からもらった「合格祝い」 未成年でも「贈与税」がかかる?

弁護士ドットコムニュース / 2014年2月23日 13時45分

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受験の季節。受験生やその家族にとっては試練のときだが、見事に目標を達成することができれば、合格の喜びを分かち合うことができる。大学進学を決めた高校生の中には、祖父母などから合格祝いをもらう受験生も多いのではないか。

合格祝いにもいろいろあるが、学費の足しにしてほしいと、ずばり「お金」が贈られる場合もあるだろう。これは、法的にいえば、金銭の「贈与」にあたる。

贈与といえば、「贈与税」という税金がかかることが知られているが、合格祝いの場合はどうなのだろう。高校生がもらった合格祝いにも贈与税がかかり、未成年でも納税しなければいけないのだろうか。足立仁税理士に聞いた。

●年間110万円以下なら「贈与税」はかからない

「未成年でも、贈与税の申告・納税は必要です」

このように足立税理士は述べる。だが、これは原則論。贈与の金額が小さければ、課税されないのだという。

「社会通念上、相当と認められる程度の贈与は、非課税とする通達があります。つまり、合格祝いが10万円ぐらいの常識的な金額であれば、非課税です」

では、100万円の合格祝いをもらった場合は、どうだろう。

「贈与税には、『基礎控除』という非課税となる金額が設定されていて、年間110万円です。このため、受け取った金額が年間で110万円以下の場合、贈与税はかかりません。したがって、100万円の合格祝いを1回もらっただけなら申告は不要です」

ただし、基礎控除は「贈与を受けた側の一年間の合計金額」で判定されるというから、注意が必要だ。

「たとえば、父方の祖父母と母方の祖父母の両方から100万円ずつ合格祝いをもらうと、合計200万円となります。この場合、年間110万円の基礎控除を越えてしまうので、申告が必要になります」

●「教育費」としての贈与ならば非課税にできる

だが、「合格祝い」ではなく、「教育費の贈与」だと、話は変わってくるという。

「実は、税法では、扶養義務者による『教育費の贈与』は非課税と規定されています。

たとえば、私大医学部たと初年度の学費が1000万円を超えることもありますが、祖父母がその金額を孫に贈与した場合は、金額が1000万円以上でも申告は不要で、贈与税はかからないのです」

このように足立税理士は説明する。

「ただし、『教育費の贈与』とするためには、その年に必要な金額のみを贈与して、余分な残りを出さないようにする必要があります。このため、大学4年分の授業料をまとめて贈与することはできません」

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