年収300万の元NHK女性アナ、「異業種転職」で年収2倍に 「非正規アナは、みんな辞めるべき」

弁護士ドットコムニュース / 2021年1月27日 10時2分

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就職活動はアナウンサーひとすじ。スクールにも通ったし、旅費を使って全国のテレビ局にエントリーした。そんな苦労の末にかなえた夢を、滝沢愛さん(仮名・20代)は数年で手離した。いまはメディアを離れて営業の仕事をしている。

「アナウンサーを今でも続けていたらと思うとゾッとする」(滝沢さん)

その理由は滝沢さんが「正社員」じゃなかったからだ。NHKの地方局では業務委託の「契約キャスター」、転職したローカル局では有期の「契約アナウンサー」だった。

「歳をとると、女性アナは賞味期限が切れたと言われる。非正規は仕事がなくなり、別業種への転職もムリ。長く続けることはリスクなのにアナウンサー志望の学生はそのことを知らないか、自分はなんとかなると思っている」

アナウンサーを続けようとしたために、困窮の悪循環におちいった先輩も知っている。滝沢さんが「非正社員のアナウンサーはすぐ辞めた方がよい」とまで考えるに至った体験を聞いた。

●NHK契約キャスターになるまで

ーーアナの志望理由は

東日本大震災のボランティアで取材を受けた時に、人前で喋ることにおもしろさを感じ、テレビに出たいと考えました。

アナウンサーになりたいと思いつつ、ずっとやり続けられる仕事かわかりませんでした。ただ、どんなキャリアを選ぶにせよ「元アナ」の肩書きはインパクトがあると思っていました。

ーー就活は

大学時代にキー局のアナウンススクールに通いました。

例年、アナウンサーになれるのは、NHKの契約キャスターも含めて、年間で120人〜130人ほどと教わりました。ただ、募集要項の記載はないけど、男女の採用計画は必ずあって、女性に限れば、70〜80人です。

また、キー局のアナウンサー職は3000人が受けると言われ、そのうち本気で目指しているのは300人くらいでしょうか。私は300のほうでした。しかし、キー局も、ローカル局も落ちました。

NHK契約キャスターの採用は、4年生の秋口に始まります。「受からなかった子を拾っていく」枠です。

だから、待遇や雇用形態を納得して受けたわけではありません。

●正社員はマンション。私はアパート

ーーNHK契約キャスターの待遇と仕事の内容を教えてください

手取りは約23万円でした。賞与、住宅手当などの各種手当は出ないので、生活はカツカツでした。

正規雇用の職員との格差を感じました。同期でも、ボーナスや家賃手当の出る職員はマンションに住んで、私は普通のアパート住まい。飲み会でも、契約のキャスターやスタッフさんの支払いは、正社員の半額にされるんです。それはそれでムカつきました。

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