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「JRで車いすは乗車拒否されました」伊是名夏子さん明かす 法律はどうなってる?

弁護士ドットコムニュース / 2021年4月5日 13時4分

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コラムニストの伊是名夏子さんが4月4日、電車への乗車拒否にあったことを自身のブログで明かした。伊是名さんは、骨の弱い障害「骨形成不全症」で電動車いすを使用している。

伊是名さんが2021年4月、静岡県熱海市にある来宮神社へ「小田原駅→熱海駅→来宮駅」のルートで行こうとしたところ、小田原駅で駅員から「階段しかないので、ご案内できません。熱海まででいいですか?」と言われたという。

「駅員さん3、4人集めてもらい、階段を持ち上げてください」とのお願いには、「熱海駅はそのような対応はしていません」との回答だったようだ。

車いすごと乗れるタクシーの手配は急には難しいだろうと思ったという伊是名さんは、なんとか来宮駅までの乗車をお願いするも、対応できかねるというJR側とのやり取りを合計1時間繰り返したという。

タクシー会社も対応できるかはわからないとの返答だったため、とにかく熱海駅まで行くことにしたところ、到着した熱海駅ではどういうわけか対応してもらえたため、隣駅の来宮駅まで行くことができたようだ。

伊是名さんはブログで、「正直、ここまでの乗車拒否は初めてでした」とし、「車いすユーザーが利用者として想定されていないと、改めて痛感したし、これをもっと可視化していかないといけませんね」と話している。

●「バリアフリー化の実現」「現場での合理的配慮」は両輪

電車などの公共交通機関は、多種多様な人が利用することが想定されており、利用者には障害者も当然に含まれている。都市部の駅などでは、駅員が車いすの利用者を案内し、電車の乗り降りを支援している場面に出くわすことも珍しくない。

国も障害者などの移動を円滑にしようと、法整備を進め、事業者などにバリアフリー環境の整備や現場での適切な対応を促している。

バリアフリー法(高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)にもとづく「移動等円滑化の促進に関する基本方針」は、1日平均の利用者数が3000人以上の鉄道駅について、エレベーターやスロープを設置するなどのバリアフリー化を求めてきた。

2021年4月の法改正に伴い、さらに2000人以上3000人未満の重点整備地区内の鉄道駅にも同様のバリアフリー化を求め促すこととしている。なお、伊是名さんが行こうとした来宮駅は、JR東日本が公表している統計によれば、1日平均の乗車人員「1133人」(2013年度)だった。

また、障害者差別解消法(障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律)は、事業者における障害を理由とする差別を禁じており、事業者は、障害者の性別、年齢及び障害の状態に応じて、社会的障壁の除去の実施について必要かつ合理的な配慮をするように努めなければならないとしている(8条)。

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