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「混浴に勇んで行けば妻一人」 話題の川柳「作者」追いかけ、息子に聞いた波乱の半生

弁護士ドットコムニュース / 2021年9月18日 9時26分

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「混浴に 勇んで行けば 妻一人」(三重県 西井秀幸)

10年前に賞をとった川柳が、今年の夏、インターネット上で少し話題になりました。

下心をちょっぴり含ませた川柳をつくった男性の消息をたどると、作者の西井秀幸さん(享年70)は2年前にガンでこの世を去っていました。

波乱の半生を息子さんが振り返ります。(編集部・塚田賢慎)

●石に彫るような川柳じゃない?

「石に彫るような川柳かよ。」という言葉と一緒にツイッターに投稿されたのは、立派な石碑に彫られた上記の川柳でした。

作品は、2011年に栃木県高根沢町が主催する「元気川柳」の最優秀賞となり、作者名とともに石に彫られました。

ネット上では、この作品が実名で晒されるのは恥ずかしいことなどの指摘もあったのですが、記者は男性がよんだユーモラスな下心がなんとなく好きで、作者の西井秀幸さんの名前を調べたところ、ほかにもいくつかの川柳を投稿していることがわかりました。

たとえば、2013年には大阪弁護士会による「取り調べの可視化川柳」で大賞を受賞。マジメな一面もある人にみえます。

どんな気持ちで「混浴」の川柳をよんだのか知りたくて、いくつかの手がかりから、西井さんを探してみることにしました。

ところが、西井さんは2年前にガンで還らぬ人に。かわりに、三重県志摩市で一緒に住んでいた長男の貴彦さん(41)が「親父のことを記事にしてくれたらうれしい」と取材に快く応じてくれたのです。

●マイカーは「2413」

「すごいんですよ。親父は昭和24年1月23日生まれ。亡くなったのは平成31年3月12日の12時21分。1から4の数字だけでしょ? 車のナンバーも2413(西井さん)でした。真面目なのに、おもしろいところがあるんです」

父親のことを話す貴彦さんの声は電話越しでもはずんでいることがわかります。

西井さんは2003〜2005年まで、志摩市議(当初は志摩町議でしたが、2004年の合併で志摩市議に)を務めた人です。

「親父は高校出た後は銀行に就職しましたが、ステレオの研究がしたいといって仕事をやめて東京に飛び出したり、いろいろ自由な人でした。議員活動のときも、自分のお金で視察に行ったり、僕や母親からは何1人で必死こいてんのとあきれられてました」

釣り船屋を営んだときには、イチから作った「ウキ」をお客さんに配って喜ばれたそうです。

「釣り具メーカーから商品化の話もきましたが、これは魚釣り大会で優勝したお客さんにあげるんだと断ってました。親父は夢中になると止まらんタイプ。有名な釣り師の大西満さんが、魚釣りの雑誌で親父の釣りを褒めてくれたと聞きました」

●反発した息子が父と2人で暮らすまで

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