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「業務妨害だ」 ウーバー配達員の顔写真さらしあげた飲食店「星5以外の評価攻撃やめて!」

弁護士ドットコムニュース / 2021年9月17日 18時39分

店舗に「指名手配書」は万引き被害などでおこなわれることがある。しかし、実際にそれが真実だったとしても、張り紙によって社会的評価が低下するため、書き方や確度によっては名誉毀損になるリスクがある。

今回のようなアプリでの評価に至っては、主観的な部分が大きい。もちろん、店舗側からしたら身に覚えのない不当評価である可能性も否定はできないが、それでも虚偽の証明は困難だ。

名誉毀損に詳しい藤吉修崇弁護士に画像を見てもらったところ、「知っている人が見れば誰かがわかるので名誉権の侵害は認められるでしょう。刑法の脅迫罪になる恐れもあります」との回答があった。

ただし、可能性ということでは、これらの配達員が存在せず、話題作りの一環ということも考えられる。

手配書に書いてあった「責任者」の番号にかけたところ、出たのは都内のタクシー会社だった。「担当者は不在」とのことで詳細について聞くことはできなかったが、張り紙は「剥がした」という。

●美味しい店でも一線を超える不幸

問題の飲食店で実際にランチを食べてみた。プリプリのエビが大量に入ったトムヤムクンラーメンは、辛さも控えめで優しい味わい。何よりセットでついてきたガパオライスが絶品だった。

隣のテーブルの女性が注文していたパッタイも食べ応えがありそうだったし、わざわざ「星5以外はやめて」と言わなくても、十分評価されるだけのポテンシャルがあると思われる。

「手配書」があったとみられる位置には現在、次のような張り紙がある。

<Cウイルスの最中、世界中の料理店は、皆、一生懸命やっています。どうか、料理店を暖かく包み、心ある力で支えていただいて、世界の、日本の、地域の景気を盛り上げていきましょう!>

コロナ禍で好立地の飲食店が苦しいのは理解できる。しかし、だからと言って、配達員を「お尋ね者」扱いしてしまうようでは、店の印象はかえって悪くなってしまう。

人の感覚はそれぞれ違う以上、店舗側としては虚偽の事実はともかく、一定の不評は甘受せざるを得ない。どんな名店でも「星5」はありえない。ただ、店舗側がそれすら許容できないのは、利用する側が他人のつけた星評価しか信用できなくなっているからでもある。便利なはずのネット社会の悲しく、不便な側面とも言えそうだ。

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