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思春期の娘育てるシングルファーザーの孤独「相談先がない」 孤立救ったのはSNS

弁護士ドットコムニュース / 2021年10月2日 9時22分

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「ひとり親」になる理由として、圧倒的に多いのは離婚だ。厚生労働省の「平成28年度全国ひとり親世帯等調査」によれば、ひとり親世帯になった理由について、母子世帯の80.2%、父子世帯の76.3%が「離婚」となっている。

坂井浩一さん(49・仮名)も離婚してシングルファーザーとなった一人だ。現在は難聴の障害をもつ中学生の娘と二人で暮らしている。

年頃の女性事情にくわしい父親はそういない。しかし、わからないからと相談しようにも相談先が乏しい現実がある。坂井さんも自身の経験から、「もっとシングルファーザー向けの公的な相談窓口が欲しい」と口にする。

現在はシングルファーザーから相談を受ける側として活動する坂井さんに、シングルファーザーの生きづらさを聞いた。(編集部・若柳拓志)

●7年間の家庭内別居を経て離婚

坂井さんは2016年に元妻と離婚した。結婚生活19年、そのうち最後の7年間は家庭内別居したうえでの結論だった。どちらかが浮気したなど明確な離婚原因があったわけではなかったという。

元妻には結婚当時、生後6カ月の息子がいたため、坂井さんは結婚と同時に「父親」となった。結婚後には、娘にも恵まれた。

離婚する際に、息子は坂井さんが引き取り、娘は元妻が引き取ることになった。

「娘は生まれつき難聴の障害をもっていて、『ろう学校』に通っています。離婚する際、娘は私について来たがりました。ただ当時は、毎日の送り迎えが必要だったため、仕事の都合で私が行くことは難しく、娘とは離れて暮らすことになったんです」

ところが、離婚から3年くらい経った頃、元妻から娘を引き取って欲しいという話があり、坂井さんは受け入れることにした。

息子はすでに成人して家を出ている。離婚当時とは異なり、娘を引き取れそうだと判断した坂井さんは、あらためて娘とのシングルファーザー生活を始めた。

●コロナ禍で退職「子どもを家に一人でいさせられない」

娘と暮らし始めてまもなく、新型コロナウイルス感染症が流行し、生活が激変した。

娘の通う学校が一斉休校となった。先の見えない状況で、難聴のある当時小学生だった娘を家にずっと一人でいさせるわけにはいかなかった。勤めていた会社に相談したものの、長期間休めば欠勤扱いになると告げられた。給料が出ないとなれば、当然生活に困る。

子どもの休校を理由に仕事を休む保護者に対する助成金制度などもあったが、今後の身の振り方を決意したタイミングと合わなかったこともあり、坂井さんは27年間勤めた自動車販売会社を退職することを選んだ。

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