理研・笹井芳樹副センター長「不正隠蔽」疑惑を否定 「そう言った事実は一切ない」

弁護士ドットコムニュース / 2014年4月1日 15時39分

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STAP論文問題で、理化学研究所(理研)の調査委員会は4月1日、理研発生・再生科学総合研究センターの小保方晴子ユニットリーダーが捏造や改ざんといった「不正」をおこなっていたと認定した。

一方、論文の共同著者の一人で、小保方リーダーの上司でもある同センターの笹井芳樹副センター長については、「データの正当性等について注意を払わなかったという過失によりこのような捏造を許すこととなった」としつつも、「研究不正行為を行ったわけではない」と結論づけた。

調査委員会の最終報告を受け、理研の野依良治理事長らが謝罪会見を開いた。笹井副センター長は出席しなかったものの、そのコメントを印刷した書類が配布された。その中で、笹井副センター長は、論文に複数の過誤があったことについて「深く遺憾に思っております」と謝罪を表明。研究不正とされたことは「心痛の極み」と述べている。

また、英科学誌「ネイチャー」に掲載されたSTAP細胞の論文で自らが果たした役割については、「既に作成された図表データを元に、文章を書き上げる面で他の共著者に教授・助言をする役割」だったとし、「画像の取り違えやデータの処理上の不適切な過程について気付き、それを事前に正すことには限界があった」などと弁明している。

さらに、小保方リーダーが博士論文から画像を流用したとされる問題をめぐって、笹井副センター長が「隠蔽」を図ったのではないかという指摘が、一部の報道機関から出ていることに対しては、「そう言った事実は一切ない」と否定し、「追加報告する際の不手際」だったと弁解している。

●笹井副センター長のコメント全文

調査委員会報告の概要を受けてのコメント

 このたびは、STAP 現象に関する Nature 誌の2つの論文につき、論文構成上の複数の過誤・不備が判明し、多方面への混乱を招きましたことを共著者に加わるものとして心よりお詫び申し上げます。今回の論文が記述した刺激惹起性多能性獲得(STAP)は、これまでの常識を越えた細胞制御の現象の報告であり、生物学的に特別な意味を持つ新原理の提案を含んでいます。こうした大きな結論を導く論文に、図らずも複数の過誤が論文に発見されたことは、深く遺憾に思っております。

 調査報告書では、こうしたデータの過誤や不適切な取扱いは科学論文にあるべからざるものでとして厳しいご指摘を受けましたが、6つの項目のうち、4つの項目では故意に間違った結論を誘導するため研究不正とは言えないとの調査の結論を受けました。一方、Article 論文に関する2つの項目では、Figure 1 の PCR のゲル写真の合成のあり方が不適切で改ざんに当たること、Figure 2 の免疫染色の画像の取り違いが捏造の範疇に当たること、という大変厳しい評価を受けました。これらの判断を受けました状況は非常に残念であり、心痛の極みであります。共著者の1人として心よりお詫び申し上げます。

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