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「10年不倫」に終わりを告げる時 重婚発覚してもズルズル6年、彼氏を訴えられる?

弁護士ドットコムニュース / 2021年10月10日 9時57分

交際相手が既婚者と判明した後も交際を継続すると、結婚の意思がなかったものとして、貞操権侵害が認められにくくなります。しかし、今回の事案では、交際相手が既婚者であると判明した後も、交際相手から「ずっと別居しているし子どももいない。」「妻がわざと離婚届を出していない」「早く離婚する」「話し合いの日に(妻が)来ない」「慰謝料が足りない」等、実際とは異なる嘘をつき続けていました。

相談者は、交際相手からの嘘を信頼し、妻との婚姻関係は破綻しており、離婚するものと信じていていました。このような場合には、既婚者と知った後も交際相手の離婚の成立後に結婚する意思があったものとして、貞操権侵害が認められることもあります。

●「嘘に気付けたはず」と主張が認められない可能性も 

——この相談者は相手の婚姻関係は破綻したと考えていたようです。もし仮に、相手の妻から慰謝料を請求された場合、支払う義務はあるのでしょうか

交際相手の妻から慰謝料を請求された場合、今回のように、実際に婚姻関係が破綻していないときには、相談者が婚姻関係は破綻していたと考えていても、慰謝料の支払義務を負わないと判断されるケースはあまり多くありません。

長年の交際期間の中で、相手の男性の言動から婚姻関係が破綻したという嘘に気付けたはずだとして、「婚姻関係が破綻していた」との主張が認められないことが多いためです。

また、婚姻関係が破綻していると考えたことについて過失があるとされたときにも、慰謝料を支払う義務を負うことがあります。

なお、相手の妻に慰謝料を支払ったとき、慰謝料の一部を相手の男性にも求償請求できることがあります。

求償できる金額は、不貞行為に対する相談者と相手の男性の責任の割合によって決まります。今回のように、相手の男性が「ずっと別居しているし子どももいない」と嘘をついていたことなど、相談者が、相手の男性の言動により婚姻関係が破綻していると誤解してもやむを得ないような状況だったのであれば、男性側の慰謝料の負担の方が大きくなる可能性があります。   今回は、交際相手が既婚者だと判明した際の交際相手への慰謝料請求や、交際相手の配偶者からの慰謝料請求についてお話しました。しかし、実際に請求が認められるか、どの程度の慰謝料が認められるのかは、個別具体的な事情により異なります。交際相手の具体的な言動によっては婚約破棄を理由とする慰謝料請求についても認められる可能性があります。

既婚者であることを隠して交際していた相手が許せず慰謝料を請求したいとお考えの際には、ぜひお近くの弁護士までご相談ください。

【取材協力弁護士】
瀧井 喜博(たきい・よしひろ)弁護士
「あなたの『困った』を『よかった』へ」がモットー。あらゆる「困った」の相談窓口を目指す、主に大阪で活動する人情派弁護士。自由と自律性を押し出す新しい働き方、ずば抜けて楽しい職場環境の構築、拡大を目指して、日夜奮闘中。
事務所名:弁護士法人A&P 瀧井総合法律事務所
事務所URL:http://takiilaw.com/

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