香港中文大学の李教授「STAP細胞は存在しない。これ以上の実験は無駄」

弁護士ドットコムニュース / 2014年4月3日 16時35分

写真

関連画像

STAP細胞に関する実験をおこなっていた香港中文大学の李嘉豪教授は4月3日、インターネット上で「私はSTAP細胞が存在しないと思っている。これ以上の実験は無駄である」という見解を表明した。

理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーらが発表した「STAP細胞」は新しい万能細胞として世界的な注目を集めたが、研究論文に改ざんやねつ造などの「不正」があったことが、理研の調査委員会によって認定された。小保方リーダーは不服申立をする意向を表明しているものの、理研の発表を受け、「STAP細胞は存在しないのではないか」という疑念が高まっている。

そんななか、香港中文大学の李嘉豪教授の研究チームは、STAP論文の著者らが公開した作製手法の検証を行っていた。李教授は4月1日、研究者のコミュニティサイト「Research Gate」で、実験データの一部を公開。すると、一部のメディアが、STAP細胞作製の再現に成功した可能性がある、と報じた。ところが李教授は4月2日、「私はSTAP細胞が存在するとは主張していない。実験データはさまざまな解釈が可能だ」とツイッターで異議を唱えた。

さらに、4月3日、李教授は「Research Gate」に新しいメッセージを投稿し、「個人的には、STAP細胞は存在しないと考えています。この実験をこれ以上継続することは、人手と研究資金の無駄でしょう」と記した。

また、「もうこのページに書き込むことはやめ、私は自分自身の研究に戻ろうと思います」と述べ、自らの発表がメディアを巻き込んだ大騒動になっていることに困惑している心情をうかがわせた。

李教授が4月3日15時すぎにResearch Gateに投稿したコメントは次の通り。

●香港中文大学の李嘉豪教授のコメント(日本語訳と英語原文)

みなさん、データの改善について、すばらしいご意見をいただき、ありがとうございました。個人的には、STAP細胞は存在しないと考えています。この実験をこれ以上継続することは、人手と研究資金の無駄でしょう。

ブログでの実験ライブレポートには、よい面と悪い面があるように思います。

よい面は、科学コミュニティの興味を引き立て、幹細胞の分野に、若手研究者を引き込むことです。

悪い面は、データについて注意深く考え、評価するための時間がない、ということです。何せ結果が得られたらすぐに投稿することが期待されていますからね。

たとえば、私のケースで見られた、Oct4とNanogの発現が10倍になったということは全く不十分で、過去の投稿(iPS細胞で得られたFigure3の図)を見ても分かる通り、最低100倍はないといけないわけです。Sox2に至っては最悪で、2倍増に過ぎません。

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
日本最大級の弁護士/法律ポータルサイト。23万件の相談実績。無料法律相談・弁護士ランキング・口コミ弁護士検索でお悩み解決。他にも弁護士費用の見積比較・法律Q&Aなどの豊富なサービスとコンテンツで「インターネットを通じて法律をもっと身近に、もっと便利に。」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング