アルコール依存症の夫に「共依存」、家族に暴言を吐くようになった妻の「地獄の日々」
弁護士ドットコムニュース / 2022年1月15日 9時48分

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家族の依存症に悩み、誰にも相談できずに苦しんでいる人たち。アルコール依存症の夫がいるリカさん(仮名・40代・東海地方在住)もそんな1人だった。家庭が崩壊する危機に直面し、「地獄」のように壮絶だった日々を振り返る。
●医師の診断「アルコール依存症」受け入れられず…看護師として働くリカさんは、女手ひとつで育ててきた当時10歳の長男を連れて、2014年に現在の夫と再婚。実の父親を覚えていない長男は、初めてできた父親に喜んだ。結婚半年後には夫との子も妊娠し、リカさんは、新しい家族としあわせな日々が始まると信じていた。
結婚と同時に、夫はリカさんの両親や長男と同居した。夫には不動産収入があったが、これまで続けていたコンサルタント業をたたみ、新たな仕事を始めようとしていた。
しかし、結婚して1年経ったころ、夫は腰の病気を発症。痛みを和らげるために酒を飲むようになった。
「最初は1日に缶ビール3本飲んでいました。節約のために焼酎に変えてからは、飲む量がわからなくなって。私の両親もお酒をよく飲むので、量が多いのかは判断がつきませんでした」
腰の状態は日に日に悪化したが、夫は、病院に行くことを頑なに拒否。一日中寝て過ごす日々が続いた。次男が生まれた直後にリカさんの病室を訪れた夫は、リカさんを椅子に座らせ、自分はベッドに横たわった。
「私が退院した後も夫の状態は変わりませんでした。説得し、夫も手術に踏み切ったのですが、今度はイライラするようになったんです。『痛み止めは飲みたくない』と言って、またお酒を飲むようになりました」
ある日、夫はてんかん発作を起こし、病院に運ばれた。医師は「アルコールによるもの」と説明し、「アルコール依存症」と診断した。しかし、リカさんは信じられず、ほかの病院を転々としては、夫にあらゆる検査を受けさせた。
「夫も飲酒を否定していましたし、医師が間違っていると思ったんです。それに、周囲に夫が『依存症』とは言えない。せめて、別の病気であってほしい一心でした。でも、どの病院でも『アルコール依存症』と診断され、肝機能の数値も異常だと言われました」
それから、リカさんは目を背けたくなる現実を突きつけられることになる。ある日、夫の部屋を掃除していると、ベッドの下や押入れの天袋、本棚に並ぶ本の裏などから、酒の空き缶や空き瓶が次々とみつかった。夫はリカさんにウソをつき、隠れて酒を飲んでいたのだ。
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