「多くの人が不倫から恩恵を受けている」 世界最大級「既婚者SNS」のCEOに聞く

弁護士ドットコムニュース / 2014年4月22日 18時52分

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人生一度。不倫をしましょう――。そんなキャッチフレーズで物議をかもしている世界最大級の既婚者向けSNS「アシュレイ・マディソン」。昨年6月の日本版の開設後、なんと世界最速ペースで会員数を伸ばし、このほど100万人を突破したという。

しかし、日本において、不倫は単に「倫理的に悪い」というだけでなく、法的に離婚が認められる原因になったり、不法行為として慰謝料請求の根拠になるとされている。日本の弁護士のなかには、サイトの利用者が不倫で訴えられれば、サイト側にも責任の一端が認められるだろうという見解を示している人もいる。

アシュレイ・マディソンを運営するアビッド・ライフ・メディア社のノエル・バイダーマンCEOは、カナダのロースクール卒で、以前はスポーツマネジメント会社でアスリートの代理人弁護士をしていた経歴の持ち主だ。自らが運営するサイトの「法的責任」については、どのように考えているのだろうか。来日していたバイダーマン氏にインタビューした。

●「我々は単なるプラットフォーム」

――いきなり直球の質問ですが、「アシュレイ・マディソン」に登録している日本の利用者が不倫をして、不法行為責任を問われたら、運営会社にも責任があるとは言えませんか。

「不法行為の損害賠償責任があると言うためには、因果関係が必要です。もし利用者が不倫を行ったとして、アシュレイ・マディソンに責任があるというのは難しいでしょう。

不倫をしている人は、アシュレイ・マディソンの利用者以外にもたくさんいますよね。たとえば、ある会社の同僚2人が不倫をしたら、その会社が『不倫を促進した』ことになるのでしょうか? 有名ホテルの一室で不倫をしたら、ホテルが責任を負うのでしょうか? 不倫をした2人が携帯で連絡を取っていたら、その携帯会社が責任を負う? そんなことはないですよね。

突きつめて考えると、恋愛の邪魔をしたり、結婚に影響を与えたり、夫婦関係に立ち入ったりした人に対して、損害賠償請求を認めるためには、法律でそう定めておく必要があります。コモンローでは『愛情移転』(alienation of affection)と言いますが、結局は日本がそういうことの不法行為責任を認めるかどうかの問題でしょうね」

――「アシュレイ・マディソン」の責任については?

「もし愛情移転の法的責任を認めるとしても、それをコミュニケーション手段を提供しているだけの企業に押し付けることはできないと思います。

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