「自宅でのバーベキューは迷惑だ!」 近所から苦情がきたら、やめないといけないの?

弁護士ドットコムニュース / 2014年5月10日 13時15分

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屋外でのバーベキューに絶好の季節になった。河川敷やキャンプ場で肉や野菜を焼くのも開放感があっていいが、家族や友人と自宅の庭でバーベキューするのも、また楽しい。

しかし、そんな自宅でのバーベキューが、ご近所トラブルの原因になってしまうことがある。ネットの相談サイトには、自宅の庭でバーベキューをしていたところ、隣人から「迷惑だからやめてください」「煙を撒き散らすのは非常識だ」と文句を言われ、バーベキューをあきらめたという投稿が寄せられている。

たしかに、バーベキューの煙がどんどん流れてきたら、部屋の換気や洗濯に差し支えるかもしれない。もし、近所から「迷惑だからバーベキューをやめろ」と言われた場合、それに従わなければならないのだろうか。東山俊弁護士に聞いた。

●悪臭が「受忍限度」を超えるかどうか

「一般論として、『悪臭』が度を超えてひどい場合には、それを出す行為が違法であると判断されることがあります。

判例でも、悪臭を出してはならないという差止めや、損害の賠償が認められたことがあります。

これは、悪臭によって、快適な生活を送るという生活利益が侵害されるためで、煙に関しても同様だと言えるでしょう」

どんな状態なら「違法」とされるのだろうか?

「快適な生活が侵害されたとしても、常識的にみて、がまんするのが当然な場合まで、違法とすることはできません。そこで、裁判所は特に悪質な場合に限って、『受忍限度』を超えるとし、違法な行為としています」

この「受忍限度」はざっくりいうと、「我慢の限界」ということだが、それを超えたかどうかについて、どんな判断基準があるのだろうか。

「問題になるのは、まずは『悪臭の程度』です。これに関しては、『悪臭防止法』の定める規制基準を超えるかが、重要な判断基準となります。

煙に関しては、実際に生活に支障が出ているかが問題になるでしょう。

そのほか、悪臭や煙が出ている時間や周辺地域の環境、被害の態様・程度、損害の規模などが考慮されることになります」

●節度を保ったバーベキューなら違法とはいえない

バーベキューをする際には、そういった基準を超えないよう、気をつけないとまずい?

「数人規模で行うバーベキューなら、近所の家で測定しても、悪臭の強さが基準値を超えることはあまりないと考えられます。

そもそもバーベキューは、腐敗臭などと違い、誰もが不快感を覚えるにおいを出すわけでもありません。

また、バーベキューをするのは、数カ月に1回、数時間程度で、においを出す時間も短いといえます」

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