結婚式のための「エステ」でやけどした! 治療費や慰謝料を支払ってもらえる?

弁護士ドットコムニュース / 2014年6月3日 11時14分

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脱毛や痩身(そうしん)など、いまや数え切れないほどある「エステ」。だが、なかには施術を受けたせいで、ケガをしてしまうケースもあるようだ。

弁護士ドットコムの法律相談コーナーにも、結婚式に備えるためにエステで施術を受けたところ、「二の腕にやけどを負った」という女性からの投稿があった。この女性は病院で「通院の必要がある。跡も残る」と言われてしまったという。ドレスを着るとやけどが丸見えになってしまうらしく、女性の気持ちを考えると、何ともやりきれなくなる。

この女性は、エステ店に治療費や慰謝料などを請求したいと考えているようだ。ただ、店側が素直に支払ってくれるとは限らない。万が一、裁判になった場合に備えて、何か準備したり、注意すべき点はあるのだろうか。西田広一弁護士に聞いた。

●エステ業者の責任はどうなる?

「今回は、エステの効果がなかったというのではなく、エステにより傷を負った場合に業者が損害賠償責任を負うかという問題になりますね」

こう西田弁護士は切り出した。

「エステ業者と客の間には、体型や肌など身体を美しく保つために様々な施術を行うという『準委任契約』があると考えられます」

その契約で、どんな権利と義務が生ずるのだろう。

「エステ業者には、この準委任契約に基づいて『善良な管理者の注意義務(善管注意義務)』をもってエステの施術を行い、客の身体を傷つけてはいけないという義務が生じます。これに違反して客に傷害を与えると、債務不履行責任に基づく損害賠償責任が生じることとなります」

ということは、今回の事例も損害賠償の対象となるのだろうか。

「はい。『二の腕にやけどを負った』というのは、明らかにエステ業者の施術に善管注意義務違反の過失があったと思われます。女性は、債務不履行に基づいて、治療費や休業損害、慰謝料等の損害賠償請求ができます」

今回のケースは、日常的なエステではなく、一世一代の結婚式を控えた大事なエステだった。慰謝料に上乗せ請求できるだろうか。

「そうですね。女性はこのままでは、結婚式の際にやけど痕を隠して式に臨むこととなってしまいます。通常の場合に比べて、1~2割多い慰謝料を請求できる可能性があるでしょう。

また、やけど痕が消えずにずっと残る場合は、外貌に醜状を残すものとして、後遺症慰謝料の請求ができる可能性もあります」

●裁判に備えて契約書や証拠を残しておく

今後、女性はエステ業者に、どのようなことを準備していけばいいだろうか。

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