「業界の空気が変わってほしい」連載を取り消された漫画家・やまもとありささんに聞く

弁護士ドットコムニュース / 2014年7月20日 11時15分

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予告されていたマンガ連載が、公開のわずか2日前に取り消された――若手女性漫画家やまもとありささんがブログでこう告白し、大きな話題となった。『進撃の巨人』の作者・諫山創さんも、この件について「信じられないことがおこりました」とブログで言及した。

やまもとさんは、6月29日からコアミックス社が運営する「WEBコミックぜにょん」で、連載を開始する予定だった。ところが、同社の編集部から、6月27日に「連載を取り消す」という連絡を受けたのだという。

今回の連載取消しは、いったいなぜ起きたのだろうか。何が「信じられない」ポイントだったのだろうか。やまもとありささんに話を聞いた。

●おどろいて、落ち込んで、腹が立ってきた

――連載取消しの連絡を受けた時の心境は?

「『こんなことがあるんだ』という思いで、まず、笑ってしまいました。初めての連載ということで、いろんなところに宣伝していました。地元で応援してくれた友達もいました。自分としても、漫画家としての本当のスタートラインと考えていました。

3月くらいからずっと作業して、その時から6月29日の連載開始が待ち遠しかったです。『連載が始まったら、ツイッターで呼びかけて・・・』とか、いろいろ考えていました。

そうしたことが思い出されて、なんかもう、おかしかったです。その時は『まあいいや』って思ってました。2日目にようやく現実が飲み込めて、さすがに落ち込みました。3日目になると、やっと腹が立ってきました(笑)」

●連載になれば「単行本」が出る

――これまでも、やまもとさんはメジャー誌に読み切り作品を掲載されています。読み切りと連載との違いは?

「連載となると、『単行本が出る』のは、かなりうれしいです。印税が入るということもありますが、それ以上に、『店頭に自分の本が並ぶ』ことが大きいです。単行本は、これから先の名刺代わりになって、次の仕事につながっていくものだと思うので」

――編集部側との契約はどうなっていましたか?

「いままで、契約書が交わされるということはありませんでした。口約束です。先方から『描いて』って言われたら描きます。

お金のことも口約束です。そもそもお金の話が出ないということも多いです。漫画を描いた後になっても、いくら払われるかわからないこともあります。私の場合は、『●●円だよ』って言われていた金額と、全然違う額が振り込まれていたことがありました」

――なぜキチンと契約を結ばないのですか?

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