発泡酒「極ZERO」が売れすぎると政府が困る? 「酒税」見直しにつながるのか

弁護士ドットコムニュース / 2014年7月26日 13時0分

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「極ZERO(ゴクゼロ)」、発泡酒として再出発――。サッポロビールは7月中旬、第3のビールに該当しないおそれがあるとして出荷停止していた「極ZERO」を、発泡酒として再発売した。第3のビールから発泡酒への変更は「異例の出直し」として話題となっているが、酒税の見直し論議を招く可能性もある。

サッポロビールのリリースによると、同社は国税当局から適用税率を確認するための情報提供を求められたことを受けて、5月下旬の製造分から出荷を停止した。その後、一部の製造方法を見直して、発泡酒として再発売した。第3のビールから発泡酒への変更に伴い、酒税がアップしたため、350ml缶で約20円の値上げになるというが、人気にかげりはないようだ。

しかし、第3のビールや発泡酒が売れると、そのあおりで酒税の高いビールが売れなくなり、税収が減ってしまう恐れがある。報道によると、麻生太郎財務相は再発売の当日、「ビールの味がするものがえらい売れている。(酒税の見直しを)検討してもらわないといけない」と発言した。はたして、発泡酒や第3のビールの税率が引き上げられる可能性はあるのか。酒税にくわしい中野雅仁税理士に聞いた。

●ビールと発泡酒では「酒税」が約50円も違う

「サッポロビールは今回の酒税の税率適用区分に関して、いったん自主的な修正申告を行うことにしたようです。引き続き検討を続けるようですが、金額にして116億円を特別損失として計上するとのことでした」

経営への影響は大きそうだ。どうして、こんな問題が発生したのだろうか。

「酒税の税率は、成分や製法によって異なっているからです。つまり、ビールのような味がするけれども、実は成分や製法が異なれば、ビールより酒税を安く抑えられるわけです」

ビールは好きだけど、少しでも安いものを買いたいという消費者は多い。それが発泡酒や第3のビールの人気に拍車をかけている。ビールと発泡酒、第3のビールで酒税はそんなに違うのだろうか。

「たとえば、350mlだとビールにかかる酒税は77円です。麦芽50%以上の発泡酒はビールと同じ77円ですが、麦芽25%以上50%未満になると約62円に下がります。そして、麦芽25%未満の発泡酒は約46円、第3のビールは28円の酒税となっています」

ビールと、第3のビールで約50円も違うとは・・・。「極ZERO」の場合はどうだったのだろう。

「極ZEROの場合だと、これまでは第3のビールとして28円でした。しかし、再発売されたものは、麦芽25%未満の発泡酒という区分で約46円となります。税金の差額約18円が新価格に含まれていることになりますね」

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