「画像を他から引っ張って、自分の言葉と合体」 梅宮アンナ流「引用」は許されるか?

弁護士ドットコムニュース / 2014年8月5日 11時27分

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タレントの梅宮アンナさんが7月下旬、画像共有サービス「インスタグラム」に投稿した画像が、物議を醸した。梅宮さんのブログなどによると、別のSNSで画像を見つけた梅宮さんは、メッセージとともに、インスタグラムに投稿したそうだ。

ネットユーザーから無断利用ではないかと批判されると、梅宮さんはブログで、次のように反論した。「自分の写真だけでは表現しきれず素敵な画像を見つけ引用する。。そして、何より伝えたいのは、世の中には、こんな素敵な絵や言葉があるんだよ!って言いたくてね。。。」「画像を他から引っ張って、自分の言葉と合体させて、皆にメッセージを贈る。。これは少し前からの私のやり方。。新しいメッセージ法です」

一方で、画像の元となった絵を描いたと思われる人は、「転載を知らなかった」とツイッターに投稿している。梅宮さんのインスタグラムへの投稿やブログ記事はその後、削除されたが、梅宮さんの主張は、法的に見た場合、どうなのだろうか。著作権にくわしい雪丸真吾弁護士に聞いた。

●「引用」の4つのポイントは?

「著作権法には『公表された著作物は、引用して利用することができる』と書いてあります(同法32条1項)。したがって、もし、画像の利用が著作権法上の『引用』として行われたのであれば、著作権者の許可がなくても、利用はできますね」

雪丸弁護士はこう切り出した。著作権法上の「引用」とはなんだろうか?

「引用は、報道や批評、研究などの目的のために、『一定のルール』に従って、他人の著作物を利用することです」

それでは、著作権法上の「引用」にあたるかどうかの判断基準は?

「見るべきポイントは次の4点です。

(1)利用の目的

(2)利用の方法・態様

(3)利用される著作物の種類や性質

(4)著作権者に及ぼす影響の有無・程度

知財高裁の判決によれば、『他人の著作物を利用する側の利用の目的のほか、その方法や態様、利用される著作物の種類や性質、当該著作物の著作権者に及ぼす影響の有無・程度などが総合考慮されなければならない』とされています(平成22年10月13日知的財産高等裁判所判決:美術鑑定書事件)」

今回の事例だとどうだろうか?

「この判断基準は、示されてからまだ時間が経過しておらず、各要素を具体的に判断している判例が、まだ十分に積み重なっていないのが現状です。そのため判断が難しいのですが、参考になるように、事案に即して判断してみます」

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