のび太とウルトラセブンが「職質」された・・・警察はどんな基準で職務質問するのか?

弁護士ドットコムニュース / 2014年8月6日 11時25分

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東京の秋葉原駅付近で「ウルトラセブン」が職務質問されていた――。そんな話題がネットで注目を集めた。もちろん、M78星雲からやってきた本物ではなく、ウルトラセブンの着ぐるみを着た地球人(のはず)だ。女性警官に職務質問されているウルトラセブンのシュールな姿が7月7日の七夕の夜、ツイッターなどで報告されたのだ。

6月には、名古屋駅付近で「のび太」のコスプレをした男性が職務質問を受ける様子が、やはりネットに投稿されて話題となった。お遊びのコスプレに対して真剣に対応する警察の様子はなんとなく滑稽だが、ネット上では「なんでコスプレ程度で職務質問されるの?」「悪いことしたわけじゃないのにかわいそう」といった疑問の声も多い。

はたして警察は、どのような基準で職務質問をしているのだろうか。街の中でコスプレをしていたら、職務質問をされてもしかたないのだろうか。福島隆弁護士に聞いた。

●職質にも「ルール」がある

「職務質問の要件は、警察官職務執行法2条1項に定められています。そこには、次のように書かれています。

『警察官は、異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を…犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者…を停止させて質問することができる』

簡単に言えば、警察官がコスプレイヤーを見て、何らかの犯罪に関与するのではないかと合理的に判断したのならば、必要最小限度の職務質問をおこなうことができるということです」

つまり、いくら警察官でも、好き勝手に職務質問できるわけではないということだ。実際の運用はどうだろうか?

「実際の職務質問は、法律の文言よりは『気楽に』おこなわれているのが現状です。

本来、職務質問は任意捜査であるため、質問された側に『答える義務』はないとされています。

ただ、日本では職務質問を拒否される場合が少ないこともあり、職務質問を拒否すると、『拒否するなんて不審だ』として、しつこく質問されたり、警察署への同行を求めるようなケースもあるようです」

●「コスプレ=不審」ではない

コスプレで街を歩くことは「不審」なのだろうか?

「私個人としては、キャラクターのコスプレをして街を歩くだけのことが、犯罪と関連する不審事由にあたるとは言い難いと考えます。

もちろん、夏の暑い時期にウルトラセブンの格好をして歩くことは、他の人たちがしないという意味ならば、『異常な挙動』と言えなくもないですね。

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