「結婚相談所」に登録したけど結婚できなかった・・・費用を返してもらえないか?

弁護士ドットコムニュース / 2014年9月18日 11時55分

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「結婚したいけど、プライベートで出会いのチャンスがない」という男女の間で、結婚相談所が人気だ。結婚相談所に登録して、パートナーと出会い、幸せな結婚ができたという話も聞く。

その一方、結婚できないまま、お金と時間だけを費やしたという声もネット上にはある。ある掲示板では、「お付き合いが始まるどころか、見合いすら成立せず。相手からの申し込みはないし、こちらから申し込んでもダメ」というアラフォー男性の書き込みに、多くの同情が寄せられていた。この男性は半年間、ある結構相談所を利用していたが、まったく結婚できる気配がないため、退会を決意したのだという。

結果的に結婚できなかった利用者からすれば、相談所に恨み節の一つも言いたくなるだろう。もし、そうした人が、「結婚できなかったのだから、費用は返してほしい」と訴えたら、主張が認めてもらえる可能性はあるだろうか。大村真司弁護士に聞いた。

●「結果」を約束しているかどうか?

「なんらかの業務を依頼する契約は、『業務の結果』にお金を払っているものと、『業務そのもの』にお金を払っているものに、分けることができます」

このように大村弁護士は切り出した。

「たとえば、大工さんに家を建ててもらう場合、普通は完成した家、つまり『業務の結果』と引き替えにして、お金を支払う契約をします。

相手とこうした契約を結んだなら、一定の水準の家が完成しなければ、お金を支払う必要はありません」

それでは、「業務そのもの」に対してお金を払うというのは、どういう場合だろうか?

「たとえば、医者にかかる場合ですね。医者は病気を治すことを目標にしますが、どんな名医でも『必ず病気を治す』ことは約束できません。弁護士も同じく、『必ず訴訟に勝つ』とは言えません。

だから、医者にかかったり、弁護士を雇うときは、結果ではなく『業務そのもの』に対して、お金を支払う契約をするのですね」

大村弁護士はこのように説明する。そうすると、「結婚相談所との契約が、どちらのタイプか」が、ポイントになりそうだ。

「さきほどと同じように考えると、結婚相談所が『絶対にあなたを結婚させます』と約束することはできませんね。

憲法にも書かれていることですが、結婚をするためには『相手との合意』が必要で、その合意は誰にも強制できないことだからです。

したがって、医者や弁護士のケースと同じように、結果的に結婚できなかったからといって、代金の返還を求めるのは不可能だと思います」

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