空から写真が降ってきた・・・道にばらかまれた「人物写真」をネットに流すのはダメ?

弁護士ドットコムニュース / 2014年9月27日 13時10分

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空から写真が降ってきた――。JR大阪駅の周辺で9月19日夜、約400枚の人物写真がばらまかれる騒ぎがあった。居合わせた人たちのツイートによると、現場は異様な雰囲気に包まれていたという。

この写真には、電車のシートに座る若い男性が、バッチリ顔が分かる形でおさめられていた。写真を拾った人たちが、それをスマホなどで撮影し、ツイッターなどSNSに投稿したため、大阪でばらまかれた写真は、結果として全国に広まることになった。

報道によると、写真をばらまいたのは16歳と17歳の少年2人とされ、ともに鉄道写真の撮影愛好家、いわゆる「撮り鉄」だったという。2人は警察に対し、写真の男性が撮影待ちの行列に割り込んだため、嫌がらせ目的で写真をばらまいたと話したそうだ。

たしかに、そんな風に顔写真をばらまかれたら、良い気持ちはしないだろう。写真の人物は、ばらまいた人に対して、慰謝料などを要求できるだろうか。また、ばらまかれた写真をインターネットで拡散することは問題ないのだろうか。ネット上の中傷の問題にくわしい清水陽平弁護士に聞いた。

●写真ばらまきは「肖像権」の侵害になる

「無断撮影された写真は、男性の顔がはっきり確認できる写真です。こうした写真をばらまく行為は、『肖像権』を侵害したといえます」

清水弁護士はこう述べる。なぜそういえるのだろう。

「肖像権は『みだりに撮影されない権利』と、『撮影されたものをみだりに公開されない権利』を含む権利です。今回、写真をばらまいた人物は、このような肖像権を侵害したといえます。また、プライバシー侵害にもあたるでしょう」

では、この写真を拾った人が、写真をスマホで撮ってツイッターなどに投稿した場合は、どうなのか?

「ばらまかれた写真を、第三者が写真におさめて、ツイッターなどのSNSで拡散する行為は、被撮影者の肖像権、プライバシー権の侵害を拡大させることにほかなりません。やはり権利侵害になります」

現場のツイートをみると、驚いた人が「こんなことがあった」と素直に投稿しただけのようにもみえるが・・・。

「たしかに、拡散した人に悪意はないのかもしれません。

しかし、さまざまな状況を考えると、今回のような形でばらまかれた写真を拡散すれば、他人の権利を侵害してしまう可能性があることには、気付くべきだと思います。

そうなると、少なくとも『過失』があったといえますので、肖像権やプライバシー権侵害の責任を追及できるでしょう」

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