小保方さんは「シュレーディンガーの猫」状態?早大理工卒弁護士が「猶予処分」を分析

弁護士ドットコムニュース / 2014年10月9日 18時11分

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理化学研究所の研究ユニットリーダー・小保方晴子さんの博士論文をめぐり、早稲田大学は10月7日、「猶予付き」で「博士学位を取り消す」という複雑な決定を下した。

早大は、小保方さんが「不正の方法」で学位を授与されたと認定。その一方で、審査の過程にも欠陥があったとして、これから約1年の間に小保方さんが再教育を受け、博士論文を適切な形にした場合には、「学位を取り消さない」と決めたのだ。

ネット上では「甘い」と早大を批判する声もあれば、「厳しい」と小保方さんに同情する声もあった。「この処分が甘いのか厳しいのかわからん」という指摘もある。早大理工学部出身の三平聡史弁護士の目に、今回の処分はどう映ったのだろうか。意見を聞いた。

●調査委員会の判断と異なる決定

「『明らかにおかしい』という判断は避けた一方で、『明確・最終的判断を後回しにした安直な結論』とも言えるでしょう」

三平弁護士は、今回の処分について、このように評した。どういう意味だろうか。

「今回の決定に先立って、調査委員会が7月、小保方さんが間違って博士論文の草稿を出したと認定し、『不正の方法で学位を授与されたわけではない』ので『学位取り消しに該当しない』という結論を出しました。

しかし、この調査委員会は、早大が『意見を参考にするため』に作ったもので、早大自身の判断ではありません。

結局、早大自身は今回、小保方さんの行為は『不正の方法』にあたり、『学位取り消しに該当する』と、判断しました。これは調査委員会の判断に比べれば、当たり障りのない判断、つまり妥当なものと言えます」

●猶予が付くのは「イレギュラー」

三平弁護士は「判断を後回しにした安直な結論」とも言っているが、それはどういうことだろうか?

「博士学位を取り消すという結論に、『猶予』が付くのはイレギュラーです。普通ではありません。

小保方さんは、自分が持っているはずの学位が、今後のアクションによって、『なかったことになる』かもしれないという大変不安定な状態です。

これは、量子力学で提唱されている不可思議な『シュレーディンガーの猫』というテーマと似ています。複数の状態が『重なり合って存在する』という問題点です。

今の小保方さんの状態は、箱を開けてみるまで、中の猫が生きているか、死んでいるかがわからないという、『シュレーディンガーの猫』のような状態ではないでしょうか」

たしかに、小保方さんが今後とるアクションを、大学がどう評価するかは未知数だ。

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