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「全部自分でスキャンしろってこと?」 自炊代行「敗訴判決」に利用者から怒りの声

弁護士ドットコムニュース / 2014年10月24日 19時14分

しかも、すべての書籍が電子書籍として売られているわけではありません。それに、電子書籍は、サービスが終了したらどうなるのかという問題があります。圧倒的に消費者側が弱いですね」

●読者は「何」を買っているのか?

――いまは、紙から電子書籍への移行期といえるのでは?

「僕は自炊がずっと続いていくとは思いません。将来的には電子書籍に移っていくでしょう。

しかし現状はまだ、すべての本が電子書籍化されているわけでもないし、いまの電子書籍サービスは再ダウンロード制限など、利用者側にとって制約が多いものです。

そこで、自炊すればいいじゃないかという話になるのですが、1000冊ある人はどうやるんですかね・・・。もしその人の体が不自由だったり、IT機器に強くなかったりすれば、実質不可能でしょう。だから、僕は怒っています。本を読みたい人に対して、いつまでこんな仕打ちを続けるのか、日本は」

――まだ、最新の作品を読むためには、紙の本を買わざるを得ない状況もありますね。

「紙の本を買ったときに、何を買っているのかという問題もあります。『コンテンツが記された紙の束』を買ったのか、それとも『コンテンツ』を買ったのか。

僕はコンテンツを買ったと思っています。そのコンテンツを、自分が読みやすいような形にフォーマット変換することは悪いことなのか。僕は悪いことだと思わない。ただし、今の法律の建付けではそうはなっていない状況があります」

――今回は、代行業者に厳しい判決となりました。

「実際に、問題のある代行業者が存在したのは、たしかです。

たとえば、僕が買った本を自炊代行業者にわたすと、業者はそれをスキャンした後、処分するはずです。しかし、なかにはスキャン済みの本をネットオークションで売っている業者がありました。さすがにそれはまずいでしょう」

――代行業者はなくなるのでしょうか?

「今回の判決の影響で、代行業者が全部なくなるとは思いません。

原告の浅田次郎さんたちは裁判が始まる前、業者に対して質問状を送っていますが、実は、業界大手の中に、訴えられていないところがあります。

訴えられなかったのは、作者たちの質問状を受けて、『著作者の許諾をとっていないものは、自炊代行しません』とその業者が対応したからです。いまだに生き残っている業者があるのは、そんな背景があります」

●「自分でスキャンしたなら何の問題にもならない」

――そもそも自炊そのものは問題ないのでしょうか?

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