横浜から東京まで「座って通勤したい」 サラリーマン達の「折り返し乗車」はアウト?

弁護士ドットコムニュース / 2014年11月10日 17時16分

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「通勤地獄」と呼ばれる首都圏の電車通勤。できれば「席に座りたい」と望む人は多いだろう。そんな願いをかなえるために、始発の少し先の駅から乗車する客が、あえて始発駅まで戻って座席を確保しようとすることがある。いわゆる「折り返し乗車」と呼ばれる行為だ。そんな折り返し乗車が、神奈川県横浜市のみなとみらい線で、大きな問題となっている。

みなとみらい線は、『元町・中華街』と『横浜』を結ぶ、わずか6駅の短い路線だ。ただ、横浜から先は東急東横線に乗り入れて東京方面に向かっているため、東京都心部に通勤する人にとっては、『元町・中華街』が始発駅となることも多い。そこで、『横浜』で乗った客がいったん『元町・中華街』やその手前の『みなとみらい』などに戻り、そこで始発電車に乗り換えて東京方面を目指すということがおこなわれている。

相互乗り入れしているとはいえ、東急東横線とみなとみらい線は、それぞれ異なる鉄道会社が運営する別の路線だ。利用するには東急東横線の乗車運賃のほかに、みなとみらい線の運賃(横浜~元町・中華街で片道210円)を支払う必要がある。ところが、みなとみらい線の運賃を払わずに「折り返し乗車」をしている通勤客が多いのだという。

みなとみらい線を運行する横浜高速鉄道は、駅の構内にポスターを貼るなどして、乗車券をもたない「折り返し乗車」をしないよう乗客に呼びかけている。鉄道会社からすれば、乗車する以上はきちんと運賃を払ってほしいということだろうが、そもそも「折り返し乗車」は法的に問題ないのか。徳永博久弁護士に聞いた。

●キセル乗車は「犯罪」になる

「今回は『折り返し乗車』が問題となっていますが、似たような事例で、かなり前から問題視されているのが『キセル乗車』です」

キセル乗車とは、具体的にはどういうものか。

「本件で問題となっている東急東横線を例にして考えてみましょう。

東横線は、東京の渋谷と横浜を結ぶ路線ですが、横浜から渋谷へ通勤するサラリーマンからすれば、始発駅が横浜で、終点が渋谷ということになります。そして、『横浜』の次の駅は『反町』で、『渋谷』の一つ手前の駅は『代官山』です。

このようなときに、本来ならば、乗車駅の『横浜』から降車駅の『渋谷』までの定期券を買わなければいけないのに、『横浜から反町まで』の定期券と『代官山から渋谷まで』の定期券を利用することで、『反町から代官山まで』の乗車料金を不正に免れる行為を言います」

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