違法駐輪の「自転車」を倒して「外車」を傷つけてしまった! 誰の責任になるの?

弁護士ドットコムニュース / 2014年11月17日 17時58分

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倒した自転車が高級外車を傷つけてしまったら――。東京都内で派遣社員として働いているMさんは休日の昼間、買い物でスーパーに行った帰りに思わぬ「事故」を目撃した。

Mさんが利用するスーパーは、都心にあるため敷地が狭く、駐輪場も駐車場も設置されていない。ところがスーパーに自転車や自動車で乗りつける客は少なくなく、スーパーの前の道路に駐輪・駐車する人が後を絶たないそうだ。その日も、スーパーの入り口前の歩道に、通行の邪魔になるほど自転車が止めてあり、歩道に面した車道にも、車が1台駐車していた。

そこにベビーカーを押した女性が通りかかり、自転車に接触。自転車が倒れ、駐車していた外車「アウディ」の側面にぶつかって、大きな傷をつけた。女性は、車から降りてきた中年男性に「どうしてくれるんだ!弁償しろ!」と詰め寄られ、困惑しているようすだったという。

ベビーカーを押していた女性からすれば、駐輪が認められていない場所に止めてある自転車や、駐車禁止ゾーンに止まっていた自動車こそ問題なのであって、「自分は悪くない」と思うかもしれない。仮に、自転車と外車がともに「違法な駐輪・駐車状態」だったとしたら、ベビーカーの女性に責任はないのだろうか。石井龍一弁護士に聞いた。

●過失の割合に応じて負担が決まる

「今回のケースでは、『ベビーカーを押していた歩行者』と『倒れた自転車をそこに駐輪していた人』、『傷を付けられた車の持ち主』の3人が関係していることになります。

車の修理代等の損害賠償責任を負うのは、車が傷ついたことについて『過失が認められる人』です。そして、どれぐらいの責任を負うかは、その過失の度合いに応じて変化します。

たとえば、もし、車の持ち主に過失があったとしたら、自分の過失の分は賠償請求ができなくなります。つまり、車の持ち主自身の過失分については、その持ち主自身が修理代を負担することになります」

過失がある人が、その割合に応じて、修理代金を負担することになるようだ。

●「過失」は誰に?

今回のケースは、3人それぞれに過失があるのだろうか?

「まず、ベビーカーを押していた歩行者は、違法駐輪している自転車であっても、周囲をよく見て自転車に接触させないよう歩行するべき義務があったといえます。こうした義務を怠って接触させてしまった点で、過失が認められます。

自転車を駐輪していた人は、自転車放置禁止エリアに通行の邪魔になるような形で置いていたということであれば、この点で過失があるといえます。

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