ニュースでよく見る「現行犯逮捕」と「緊急逮捕」 どこがどう違うの?

弁護士ドットコムニュース / 2014年11月19日 14時4分

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「その場で●●容疑者を現行犯逮捕しました」「警察に出頭した▲▲容疑者を緊急逮捕しました」――。「現行犯逮捕」と「緊急逮捕」。テレビなどで犯罪の容疑者を逮捕する報道があったとき、こうした言葉の違いが気になった人はいないだろうか。

ネット上では「緊急逮捕と現行犯逮捕って何が違うん?」「あんまり見分けが付いてないもんだなあ」という声もある。そもそも、「逮捕」にはどんな種類があって、どんな風に違うのだろうか。刑事手続きにくわしい小笠原基也弁護士に聞いた。

●逮捕のキホンは「通常逮捕」

「逮捕には、『通常逮捕』『緊急逮捕』『現行犯逮捕』の3種類があります。このうち『通常逮捕』が、逮捕の原則的な形と言えるでしょう」

通常逮捕がキホンということだ。通常逮捕はどんな風に行われるのだろうか?

「通常逮捕の流れは、次のようになっています。

・捜査機関の請求を受けて、裁判官が逮捕状(令状)を発布する

             ↓

・捜査機関は、この逮捕状を被疑者に示して、被疑者の身柄を拘束する」

つまり、通常逮捕は、裁判官が事前に認めた場合だけ可能ということだ。逮捕が認められる条件は、何かあるのだろうか。

「まず、その被疑者に『罪を犯したことを疑うに足りる相当な理由』があることが前提です。

そのうえで、被疑者の身柄を拘束する必要性があるか、たとえば『証拠隠滅や逃亡のおそれ』などがあるのかが、逮捕状を出すべきかどうか裁判官が判断するポイントになります」

●逮捕状がなくてもOKの「緊急逮捕」

だが、警察官の目の前で傷害事件が起きた場合など、裁判官に逮捕状を請求していたら、被疑者が逃げてしまうこともあるのではないか。

「そうした場合のために、『緊急逮捕』と『現行犯逮捕』があります。

『緊急逮捕』は、急を要して、裁判官の逮捕状を求めることができないとき、例外的に捜査機関が逮捕理由を告げて、被疑者を逮捕することです。

対象となるのは、刑の上限が懲役・禁固3年以上となる重大犯罪の被疑者で、『罪を犯したことを疑うに足りる充分な理由』――通常逮捕の『相当な理由』より高度な嫌疑と言われています――があり、逮捕の必要性がある場合に限られます。

なお、『緊急逮捕』をした後は、ただちに裁判官の逮捕状を求める手続をしなければなりません。そして、結果的に逮捕状が出ない場合は、被疑者を釈放しなければいけません」

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