街を走る「おっぱいトラック」が交通事故を誘発⁉︎ 日本で走らせるのはNG?

弁護士ドットコムニュース / 2014年11月18日 11時25分

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ロシアの首都モスクワでこのほど、女性の胸部を大きく印刷した「広告トラック」があらわれ、話題になっている。「おっぱい」に気をとられた男性ドライバーたちが脇見運転をしてしまい、1日に500件以上の交通事故が起きたという。

英デイリー・メールなどによると、この「おっぱいトラック」は広告代理店が企画した。トラックの荷台側面に、女性の胸部の巨大な写真がプリントされている。乳首にあたる部分は別の広告をかぶせて、見えないように隠したという。

結局、トラックは地元警察により、走行禁止となった。なんともお騒がせなトラックだが、日本の繁華街などでも、広告トラックをよく見かける。日本では、今回のようなキワドイ広告を使うことに問題はないのだろうか。屋外広告の法律にくわしい平岡将人弁護士に聞いた。

●東京都は、運転手の注意力を著しく低下させる「広告」を規制

「自動車や電車などの外面を利用した広告物は、条例によって規制されています」

平岡弁護士はこう切り出した。どのような規制があるのだろうか。

「たとえば東京都の場合、乗用車と貨物自動車、電車などのカテゴリーにわけて、許可や登録の要否などが細かく規定されています。

それぞれに共通しているのは、『運転手の注意力を著しく低下させるおそれのある広告物』や『運転手をげん惑させるおそれのあるような、発光・蛍光素材が用いられたり、反射効果のある広告物』の表示・設置が認められていないことです。

また、『景観や風致を害するおそれのある広告物』を表示・設置することもできません」

では、今回の「おっぱいトラック」の判断基準はどうなるのか。

「形式的には、モノを運ぶ貨物自動車の場合、その事業や営業の内容を表示するものであれば、許可を受けて走行することが可能です。

路線バスや電車、ハイヤーなどに限っては、許可を受けて第三者の広告を表示できますが、今回のトラックはいずれにも該当しないので、貨物自動車でない場合は、広告宣伝車の扱いとなります。広告宣伝用自動車としての登録が必要になるでしょう。

また、内容については、『運転手の注意力を著しく低下させる』あるいは『景観や風致を害する』と判断されれば、規制にかかるでしょう」

●「おっぱいトラック」と「交通事故」の間に因果関係が認められるか

今回モスクワで起きた事故では、発生した損害について、広告代理店が一部を補償すると発表したという。もし日本で同じような事故が起きたら、その責任はどうなるのだろうか。

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