男子だけど女子大で勉強したい!「公立女子大」が男子入学を認めないのは憲法違反?

弁護士ドットコムニュース / 2014年11月20日 16時56分

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男子だけど女子大に進学したい――福岡市にある公立大学・福岡女子大に入学願書を受理されなかったとして、福岡県在住の20代の男性が大学を相手取って、受験生の地位があることの確認を求める訴訟を起こす。そんなニュースが報じられ、議論を呼んでいる。

報道によると、男性は栄養士の免許を取得するため、カリキュラムがある福岡女子大の「食・健康学科」の社会人特別入試に出願したが、受理されなかった。男性は、公立大に進学できないと、経済的な理由で進学を断念せざるえないので、「願書の不受理」は憲法14条(平等原則)や26条(教育を受ける権利)に違反すると、主張しているという。

女子大に入学できるのは女性だけだ。そう考えている人もいるだろうが、今回のような男性の主張が認められる可能性はあるのだろうか。憲法問題にくわしい村上英樹弁護士に聞いた。

●古くから議論されてきた問題

「男女別学、特に国公立女子大学が『憲法違反ではないか』という問題は、実はかなり古くから論じられてきた問題です」

村上弁護士はこう切り出した。どういった点が、憲法違反と考えられてきたのだろうか。

「憲法14条は、性別による差別を禁じています。また、憲法26条では、教育の機会均等がうたわれています。そうすると、国が運営する『国立女子大学』は、憲法14条と26条に反するようにも見えます。

これが私立なら、裁量の幅が広いのですが、国公立は税金で維持され、より公的な性格が強いだけに、より厳密に考える必要があるのです」

●「合理的区別」なのか?

たしかに、男性が女子大に入れないのは、完全に平等とは言えないだろう。

「ただし、憲法14条や26条があるといっても、希望すれば誰でも大学に入学させなければならない、ということではありません。

入学の条件が女子のみであることが『合理的な区別』であるならば、憲法違反にはなりません。

なので、問題は、その大学が女子のみの入学しか認めないことが『合理的な区別』として許されるかどうかにかかってきます」

では、「女子大には女子しか入学を認めない」というのは「合理的区別」と言えるのだろうか。

「憲法に関する学説の中には様々な見解があります。

憲法学者の多くは、国公立の女子大が『憲法の精神に反しているのではないか』という疑いを持っているようです。

ただ、憲法違反の『疑い』はあっても、違反とまでは言えない、という説もあります」

なぜだろうか?

「歴史的に、女子は、高等教育を受ける機会が制約されてきた事実があります。そういったことから、女子大の存在には合理性があるという考えもあるからです。

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