「ネットゲームがやめられない」 青少年が陥る「ネトゲ依存症」の怖さとは?

弁護士ドットコムニュース / 2014年11月24日 8時41分

「深夜までオンラインゲームで遊ぶようになって朝起きられなくなり、高2の11月以降は学校へも行けなくなりました。高校2年生の3月に初めて当センターを受診しましたが、その後、通っていた中高一貫校からサポート校へ転校しました。しかし転校後も、1日12〜14時間をオンラインゲームに費やしていました」

●立ち直ったきっかけは?

完全にネットゲームにはまっていたB君に、ある転機が訪れる。それは、通っていたサポート校の留学プログラムへの参加だった。

「B君は高3の6月、アメリカのコロラド州に3週間ホームステイをしました。ホームステイの間は完全にネットから離れていたようですが、帰国後はまたネット生活に戻ってしまいました」

ところが8月頃、一緒にアメリカ留学をしたサポート校の同級生から、B君に1本の電話が入った。その電話で同級生から「君は大学受験しないの?一緒の大学に行こうよ!」と言葉をかけられた。

この電話がきっかけとなりB君は「僕、絶対大学に行く」と、一念発起して10月から予備校に通い始めた。ネットを封印して勉強に取り組んだが、受けた学校すべてで不合格となった。

「受験に失敗したとき、周りは皆『またネット生活に戻ってしまうのではないか?』と心配しました。しかしB君は気持ちを切り替えて専門学校に進学し、今は公認会計士になるために週6日学校に通って猛勉強しています。今の彼はとても良い表情をしています」

●ネット依存症は「正式な診断基準がない」

三原さんは「ネット依存症」治療に取り組む医療機関の数が、まだ少ないと指摘する。治療研究は進んでおらず、ネット依存だと診断するための、正式な基準もないという。そこで、三原さんの働く医療センターには、北海道から鹿児島まで全国の保護者から子どものネット依存に関する相談が寄せられ、5ヵ月先まで予約でいっぱいだという。

三原さんは「私どものセンターでは、治療の一環としてカウンセリングや6〜8週間の入院治療、夏には合宿形式の治療プログラムも行っています。回復の過程は人ぞれぞれです。個別に立てた目標をベースに、『健康状態の改善』『現実生活の充実』を目指して、治療を行っています」と語っていた。

(弁護士ドットコムニュース)

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