朝日新聞は社会とずれた「おじさん」・・・社会学者・古市憲寿さんが指摘

弁護士ドットコムニュース / 2015年1月5日 16時38分

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朝日新聞社は1月5日、記者会見を開き、「信頼回復と再生のための行動計画」を発表した。この行動計画は、社内外の委員で構成される「信頼回復と再生のための委員会」で議論された内容をふまえて作成された。ジャーナリストの江川紹子さんや社会学者の古市憲寿さんら4人の「社外委員」は記者会見に現れなかったが、それぞれのコメント(各400字程度)が公表された。

江川さんは「記者には、強い使命感に加え、しなやかな思考と柔軟な発想も求められます」としたうえで、「朝日新聞には、物事の実相を、その複雑さも含めて伝え、複眼的なモノの見方を提示し、人々が考える材料を届けるメディアとして再生して欲しい」と要望した。

また、古市さんは「組織に長くいると、どんなに優秀な人であっても、その価値観を疑わなくなってしまいます。僕の言葉で言えば『おじさん』。社会とずれた存在になってしまう」と指摘しながら、「今回の一連の問題というのも、朝日新聞社の組織自体の経年劣化、人材の経年劣化がもたらした事態なのでしょう」と分析した。

そのうえで、「恒常的に新しい価値観を取り入れられるような仕組みをどれだけ作れるか、一方で不合理なものを終わらせられるかに、朝日新聞の再生と延命がかかっている」とコメントしている。

4人の社外委員のコメント全文は以下の通り。

●「人々が考える材料を届けるメディアに」江川 紹子さん(ジャーナリスト)

社外委員としての活動を通して、ジャーナリズムのあり方についても、改めて考えさせられました。ジャーナリズムの最も重要な役割は、人々が考えるための材料を的確に提供することでしょう。そのためには、まずは事実に対し誠実であること。朝日新聞の社員には、そこを肝に銘じてもらいたいと思います。

権力監視は、これからも重要です。ただ、権力のありようは以前より多様化しています。国家機関が情報を独占し、秘密保護を強化する領域が存在する一方、役所と市民が協働関係にある分野もあります。見つめる記者には、強い使命感に加え、しなやかな思考と柔軟な発想も求められます。

エネルギーの問題にしろ、国際関係にしろ、世の中は複雑化しています。なのに、ひどく単純化した物言いが社会に蔓延し、極論が横行している状況です。これでは、改善に向けての建設的議論ができません。

朝日新聞には、物事の実相を、その複雑さも含めて伝え、複眼的なモノの見方を提示し、人々が考える材料を届けるメディアとして再生して欲しいと思います。一読者として、今後を注視しています。

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