既婚者が「キスフレ」を作ったら「不倫」になってしまうのか?

弁護士ドットコムニュース / 2013年6月13日 16時21分

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「キスはするけど、セックスはしない友達」を「キスフレ」と呼ぶそうだ。都市伝説かと思っていたが、サイバーエージェントが運営する女性向け匿名掲示板サービス「GIRL’S TALK」のアンケートで、「『キスフレ』がいるか」という質問に対して36%の女性が「いる/いたことがある」と答えたという。

そこで筆者も周囲の女性に「キスフレ」はいるかと聞いてみたが、何とも怪訝な顔で見つめられただけだった。諦めてネットで検索してみると、確かに話題にはなっているようだ。真偽不明ではあるが、キスフレが流行る理由や、キスフレを持つ女性の証言など、関連する話題を扱ったブログなどがいくつも見つかった。

だが、先の調査によると、「キスフレとの関係が真剣な恋愛に発展する」とした人はわずか25%。「キスフレのことは『好き』?」という質問にはなんと64%がNOと回答していて、「キスフレ」のなんとも微妙で、そこはかとなく寂しげな立ち位置がうかがい知れる。

その一方で、81%の女性が、キスフレは「浮気になる」と回答している。では、もし既婚者が「キスフレ」を作ったら、法律的にはどう扱われるのだろうか。「キスフレ」は不倫や不貞行為にあたり、損害賠償や離婚の根拠になり得るのだろうか。男女問題に詳しい冨本和男弁護士に聞いた。

●不貞行為とは、配偶者以外の者と「性的関係」を結ぶこと

「既婚者が『不貞な行為』(民法770条1項1号)をおこなったり、夫婦間に『婚姻を継続し難い重大な事由』(同法770条1項5号)が生じれば、離婚や慰謝料の支払いといった法律的なリスクにつながります」

冨本弁護士はこのように説明する。では、キスフレは「不貞な行為」や「婚姻を継続し難い重大な事由」にあたるのだろうか。

「判例によれば、不貞行為とは、配偶者のある者が自由な意思に基づいて、配偶者以外の者と『性的関係』を結ぶことをいいます。ここで注意すべきは、『性的関係』という表現がされていることです。つまり、『セックス(性交)』に限定しているわけではありません」

それでは、判例がいう「性的関係」とは、具体的にどんな関係なのか。

●「キスフレ」でも、不貞行為にあたる可能性がある

「この『性的関係』をめぐっては、広めに捉える見解が有力です。この見解によると、男女のキスはもちろん、同性同士のキスも『性的関係』にあたり、『不貞な行為』となる可能性があります。このような観点からは、『キスフレ』も不貞行為にあたり、損害賠償や離婚の根拠になり得ると考えられます」

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