絶縁した父が死去、遺産に関わりたくないが、どうすれば?【小町の法律相談】

弁護士ドットコムニュース / 2015年10月16日 9時40分

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(この質問は、「Yomiuri Online」の人気企画「発言小町」に寄せられた投稿をもとに、大手小町編集部が再構成したものです)

「絶縁した実父の財産と関わりたくない」という相談が寄せられました。忌まわしい過去として、水に流してしまいたいそうです。寄付も視野に入れているそうですが、どうすればいいのでしょうか。萱垣建弁護士に聞きました。

 

Q. 絶縁後、孤独死した父の財産、自治体に寄付・売却を委ねられる?

絶縁した実父が亡くなったと、警察から連絡がありました。父は、幼少の頃から私につらく当たり、母の死後には、傍若無人の限りを尽くしていました。

そんな父を疎遠にした矢先の孤独死でした。父の住んでいた家は、父が私名義の貯金をも強引に取り上げて建てたものです。

しかし、忌まわしい過去は水に流したく、父の財産にも関わりたくありません。

父が所有していた土地・建物を市や県などに寄付または売却したいと思っているのですが、そのような処分を行政に委ねることは可能なのでしょうか?

(この質問は、発言小町に寄せられた投稿をもとに、大手小町編集部が再構成したものです。※トピ「父の孤独死処分」はこちら http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2015/0904/728677.htm)

A.  相続放棄の手続きをしましょう

処分を行政に委ねることはできません。父の財産に関わりたくないのでしたら、死亡後3か月以内に家庭裁判所で相続放棄の手続きを取るのが一番です。

相続放棄をすれば、その後、父の財産と一切かかわることはありません。

もし相続放棄をしないのでしたら、いくら絶縁したと言っても、法的に親子の関係を消滅させることはできませんので、父の財産を相続することになります。

そして、父の財産を管理する義務もあることになります。

また、自治体に寄付したり売却したりしようとしても、どんな場合でもできるという訳ではなく、自治体には寄付を受ける基準や譲り受ける基準がありますから、その基準に当てはまらない場合は寄付も売却もできません。

寄付・売却したい場合は、まず、自治体に、寄付・売却が可能かどうかを相談して下さい。

もっとも、処分の手続きを自治体がしてくれることはありませんので、あなたが積極的に手続きをすることになります。

【取材協力弁護士】
萱垣 建(かやがき・たてる)弁護士
平成5年登録。弁護士経験22年。平成23年度愛知県弁護士会副会長。愛知県弁護士会及び中部弁護士会連合会の委員会の委員長、日本弁護士連合会の委員会の副委員長を経験。わかりやすく、疑問が残らないように説明することがモットー。

事務所名:万朶総合法律事務所
事務所URL:https://www.bengo4.com/aichi/a_23100/g_23106/l_107657/

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