講演会の動画を「テキスト化」する新サービス「ログミ―」 著作権的に問題ある?

弁護士ドットコムニュース / 2013年7月19日 17時45分

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インターネットで「動画」として公開されている講演会や討論番組の内容を、書き起こして「テキスト化(文字化)」するサービスをめぐって議論が起きている。

物議を醸しているのはこの春スタートした「ログミー」というサイト。ネット上で見ることができる講演などの動画や音声を書き起こして、テキストにまとめるというサービスだ。元ライブドア社長の堀江貴文さんや2ちゃんねる元管理人の西村博之さんら著名人の対談やイベント動画などの記事が掲載されている。

しかし、6月中旬、ある講演の書き起こし記事をめぐって、その出演者が「掲載許可を出してない」とコメントしたことで、議論が沸き起こった。その後、問題となった記事はサイトから削除され、ログミーは「記事内の各発言の著作権は発言者の方に属します。問題のある場合は、発言者様ご自身からご連絡をいただきましたらすぐに削除いたします」と説明している。

記事は勝手に掲載するが、発言者から要請があれば削除する、というスタンスのようだ。動画をすべて見る時間のない人にとって、ログミーはありがたいサービスと言えるかもしれない。では、公開されている動画を書き起こしてテキスト化し、ネットで公開するのは、著作権法の観点から問題ないのだろうか。著作権にくわしい雪丸真吾弁護士に聞いた。

●動画のテキスト化は原則的に、「著作権者の許諾」が必要

「ネット上に動画として公開されている講演会の内容を書き起こしてテキスト化し、無断で掲載するというのは、著作権法上、問題があると思います」

雪丸弁護士はこのように説明する。では、どのような問題があるのだろうか。

「講演は、言語の著作物(著作権法10条1項1号)にあたり、著作権で保護されています。したがって、これを書き起こしてテキスト化し、ウェブ上に掲載するためには、少なくとも公衆送信権(同法23条1項)の権利処理、つまり原則的には、著作権者の許諾が必要となります」

つまり、ネット上で講演の動画を公開しているのだから、テキストのウェブ上への掲載も広く「許諾」している、という理屈は通らないということか?

「たしかに、今回のケースにおいては、そのような考えもありうるところではあります。

しかし、講演とテキストでは表現形式が大きく異なり、受け手(聴衆と読者)の印象も相当に異なると予想されます。また、伝播可能性の大きさも異なることなどを考えると、そこまでの許諾を認定するのは、やはり難しいだろうと思います」

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