線路への立ち入り「逃走」相次ぐ…「痴漢」を疑われた場合、どう行動すべきか?

弁護士ドットコムニュース / 2017年5月13日 10時16分

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JR新橋駅で5月11日、女子高生から痴漢被害をとがめられた男性が、ホームから線路に飛び降りて、走り去った。京浜東北線や山手線などが一時運転を見合わせて、約5万人に影響した。東京都内で、痴漢を疑われた男性が線路に飛び降りて、逃走するケースが相次いでいる。

4月25日にはJR板橋駅で、痴漢を疑われた男性がホームから線路に飛び降りて逃走した。男性は翌26日、逮捕された。警察の取り調べに対して、男性は「触れたが故意ではない」と容疑を否認しているという。

JR渋谷駅でも4月24日、男性がホームから線路内に立ち入り、約5万5000人に影響が出た。ツイッターでは、痴漢情報も流れたが、原因は不明と報じられた。3月14日にはJR池袋駅のホームから、男性が線路に立ち入り逃走した。この男性は、車内で痴漢行為をしたと被害者女性から指摘されて、池袋駅に降りていたという。

報道によると、今年3月中旬以降、痴漢を疑われた男性が線路に逃走するケースは8件にのぼっている。線路に立ち入って逃走した場合、どのような法的問題が待ち受けているのか。痴漢行為を疑われた場合、どう行動すればよいのだろうか。甲本晃啓弁護士に聞いた。

●線路へ逃げるのは「論外」だ

「まず、線路へ逃げることは絶対にやってはいけません。対応としては『論外』です。

相次ぐ事例で問題になっているように、線路に侵入すれば、鉄道会社は安全確認のために、運転を見合わせるなどの対応を余儀なくされます。首都圏では、多数の路線が集中していますので、無関係な人々に多大な影響を及ぼします。

線路への立ち入りは、鉄道営業法違反や威力業務妨害罪にあたる犯罪です。また民事上も、鉄道会社に対する損害賠償責任を負うことになります。線路以外であっても、その場から逃げると、結局、防犯カメラの映像、ICカードの履歴、遺留品などから割り出され、逮捕される危険があります。

なお、本当に被害にあった被害者や、その周りにいた人であれば、『犯人』をスマートフォンで撮影してください。このような場合、動画撮影は証拠保全の手段として適法です。『おめおめと逃げおおせる』と思わせないことが重要です。ただし、別の問題が生じるので、ネットで公開することはやめたほうがよいでしょう」

●「被害者」の話だけで逮捕・起訴されるのはレアケース

では、やっていない痴漢行為の疑いをかけられたら、どう行動すべきか。

「痴漢行為は、強制わいせつ罪や都道府県迷惑防止条例違反にあたる犯罪です。

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