アルバイトの「悪ふざけ」で「FC契約解除」 ローソンの対応をどう見る?

弁護士ドットコムニュース / 2013年7月26日 18時21分

写真

関連画像

アルバイト従業員が売り場のアイスクリームの冷凍ケースに入ったとして、高知市のローソン店舗がフランチャイズ(FC)契約を解除されるという騒動があった。

発端は6月中旬。アルバイト従業員が冷凍ケースの中に入り、アイスクリームを下敷きにして寝そべる写真がフェイスブックにアップされた。撮影したのは、従業員の友人だということだ。その後、この写真がツイッターなどで拡散され、「不衛生だ」と炎上状態になった。

ローソンにも苦情が届き、7月15日に公式サイト上で謝罪と処分が発表された。ローソンは今回の件について「食品を取り扱うものとしてあってはならない行為」とし、問題のアルバイト従業員を解雇させた。さらに、契約条項に基づいて、店舗とのFC契約を解除し、当分の間休業するとした。

こうしたローソンの対応について、ネットでは「当然」という声がある一方で、「FC契約解除はやりすぎでは」といった声も挙がった。はたして、今回のFC契約解除という措置は妥当だといえるのだろうか。家近知直弁護士に聞いた。

●信頼関係か「破壊」されたかどうかが問題

「まず『前提』ですが、一般にFC契約においては、FC全体の秩序維持のため、本部・加盟店の双方に各種の義務が定められています。この義務に違反した場合、契約を解除することができるという取り決めもあります。

ただし、多くの裁判例において、当事者間の信頼関係が破壊されるような事情がない限り、本部による解除権の行使は許されないと解されています。

なぜなら、FC契約では、加盟店が長期にわたって継続的に、多額の投資を行うことになるからです。軽微な違反で解除を認めると、加盟店に過度な経済的打撃を与えることになってしまうのです」

――では、今回の行為をどうみる?

「さきほどの『前提』を踏まえると、その行為でローソンと加盟店との間の信頼関係が破壊されたと言えるかどうかが問題となります。1回限りの行為ですから、本部が何度か指導をして、それでも改善が見込めない場合に、解除をするべきだという考えもあり得ます。

しかし、一般的に、コンビニのような小売業においては、顧客がその企業ブランドに対して良いイメージを抱いてもらうことが極めて重要になっています。つまり、本部のイメージを害するような行為は、当事者の信頼関係に重大な影響を及ぼすと考えられます。

特に、今回は単なる契約違反とは異なります。食品を扱う店としては、考えられないような重大な問題行為で、本部のイメージも大きく損なう内容でした」

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
日本最大級の弁護士/法律ポータルサイト。23万件の相談実績。無料法律相談・弁護士ランキング・口コミ弁護士検索でお悩み解決。他にも弁護士費用の見積比較・法律Q&Aなどの豊富なサービスとコンテンツで「インターネットを通じて法律をもっと身近に、もっと便利に。」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング