1年間も「同じ女子高生」に痴漢して逮捕、常習犯だと罪は重くなる?

弁護士ドットコムニュース / 2017年12月18日 10時7分

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電車内で女子高生に痴漢したとして12月4日、都内の40代会社員の男性が東京都迷惑防止条例違反(痴漢)で逮捕された。報道によると、男性は都営地下鉄三田線の巣鴨駅から春日駅に走行中の電車内で、女子高生の下半身を断続的に触ったという。女子高生は「1年前から同じ人に痴漢されている」と駅員に相談していたといい、逮捕当日は女子高生に警視庁の捜査員が付き添っていた。

今回は迷惑防止条例違反容疑での逮捕だが、痴漢はどのような罪に問われるのだろうか。また、万が一、痴漢に遭ったらどうしたらよいのか、高橋裕樹弁護士に聞いた。

●常習の痴漢は、罰金であれば増額、懲役刑であれば懲役や執行猶予が長くなる可能性

一般的に痴漢犯罪は、迷惑防止条例違反や強制わいせつ罪に問われるが、どのような違いがあるのか。

「どういう場合に迷惑防止条例違反となり、どういう場合に強制わいせつ罪になるのかという点ですが、典型的な犯行態様である臀部(しりの部分)を触る犯行態様の場合、非常に簡単にいうのであれば、前者は服や下着の上から触る場合、後者は直接身体に触れる場合、という分け方になると思います。

なお、痴漢行為の態様などによっては、服や下着の上から触る場合でも強制わいせつとして逮捕勾留、起訴されることもありますので、あくまでシンプルなガイドラインとしてご理解いただければと思います。また、迷惑防止条例は各県ごとに定められているものなので、その規定は各県ごとに微妙に異なります。興味がおありの方は、お住まいの都道府県の条例をご確認いただければと思います。

次に法定刑ですが、迷惑防止条例の場合、概ねどこの都道府県も6月以下の懲役又は50万円以下の罰金、常習犯の場合は1年以下の懲役または100万円以下の罰金です。

一方、強制わいせつ罪は6月以上10年以下の懲役となり、罰金はありません。それゆえ、強制わいせつ罪で刑事処分を科される場合、略式手続(略式起訴)によって罰金を納付して刑事手続がすぐ終わるということはなく、法廷での裁判を受けなければならないことになります」

今回のケースのように、1年にもわたり、同じ女子高生に痴漢をしていた場合、罪は重くなるのか。

「一般論としては、迷惑防止条例違反(痴漢)1件で事実関係を認めている場合、加害者が初犯で前科がない場合、被害者との示談が成立すれば不起訴の可能性が高いでしょう。一方、示談がまとまらない場合は略式手続で罰金となる可能性が高いでしょう。

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