「大迫半端ないって」グッズ大人気、肖像権や著作権の問題にならないの?

弁護士ドットコムニュース / 2018年6月25日 10時10分

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サッカーのワールドカップ・ロシア大会のコロンビア戦で、決勝ゴールをあげた日本代表の大迫勇也選手。そんな彼をたたえるフレーズ「大迫半端ないって」が、ツイッター上で話題を呼んでいる。

「大迫半端ないって」の元ネタは、2009年までさかのぼる。全国高校サッカー準々決勝で、大迫選手の所属する鹿児島城西(鹿児島)は、滝川二(兵庫)に快勝した。この試合で、大迫選手は2得点を奪う大活躍だった。

試合後のロッカールームで、滝川二の中西隆裕主将は「大迫、半端ないって!あいつ半端ないって!後ろ向きのボール、めっちゃトラップするもん。そんなんできひんやん、普通」と絶叫した。このようすはテレビ映像として残り、インターネット上で拡散している。

そして今回、大迫選手が大舞台で決勝ゴールをあげたことから、ふたたび盛り上がっている。フリーマーケットアプリでは、中西主将の顔のイラストと「大迫半端ないって」というフレーズをプリントしたグッズが売られており、Tシャツは売り切れになっているようだ。

「大迫半端ないって」はインターネット上で盛り上がっているが、名誉毀損にあたったり、中西主将の肖像権や著作権を侵害したりしているとは、いえないのだろうか。インターネット問題にくわしい清水陽平弁護士に聞いた。

●イラストにも肖像権が成立する

「その人の社会的評価を低下させるようなことがあれば、名誉毀損の問題になりえます。しかし、今回のケースでは、社会的評価を低下させるようなことにはならないと思われるので、名誉毀損の問題になりません。

一方、中西主将の顔をイラストにしたTシャツなどについては、肖像権の問題があるかの検討が必要です。

イラストについて肖像権が成立するのかという点について、最高裁は『人は、自己の容ぼう等を描写したイラスト画についても、これをみだりに公表されない人格的利益を有すると解するのが相当』として、認めています。

しかし、そのイラストを公表することが違法といえるかについては、イラストは、描写に作者の主観や技術が反映するものであり、公表された場合も、それらを反映したものであることを前提にして受け取られることを理由に、『社会生活上受忍の限度を超えるものといえるかどうか』を検討する必要があるとしています」

●「肖像権侵害」とまではいえない

「中西主将は、一連の発言を、テレビカメラの前で、ある種パフォーマンス的に行っているようですので、その映像が公表されることも予想していたといえます。そのことも考慮すると、イラストが使われたとしても、『社会生活上受忍の限度を超える』とまではいえないと判断されるように思います。

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