熱中症が懸念される甲子園「汗に感動、悪しき習慣」「ドーム開催を」「聖地変更ありえない」弁護士たちの声

弁護士ドットコムニュース / 2018年8月1日 9時51分

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連日、猛暑が続き、学校の部活動での熱中症対策を懸念する声が高まっています。その中でも、特に夏のビッグイベントとして注目されるのが、全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)です。

地方大会で熱中症になる選手が出ており、NHKによると、7月21日に行われた高知大会の2回戦で、3年生の選手が試合途中に足のけいれんを訴えて、病院に運ばれました。

ツイッターでは、「甲子園球場での開催を止めて、全国5大ドーム球場での持ち回り開催にすべき」「甲子園は秋にすれば良いのに」などの意見も出ています。

毎日新聞によると、大阪府の松井一郎知事も7月19日の記者会見で、「我々の高校生時代の夏の暑さと今は違う。状況の変化に応じて見直されていくべきだ」と話しており、大阪府教委は、時期をずらすのが難しくても、試合時間を変えるなどの対策を講じるよう日本高野連に要請しています。

甲子園球場でベンチの冷房を強化したり、水分補給の徹底を呼びかけたりするなど、既に対策も講じられていますが、猛暑の中、「夏の甲子園」はどうあるべきなのでしょうか。弁護士ドットコムに登録している弁護士に聞いた。

●「時間帯」「時期」「場所」変更で割れる

以下の4つの選択肢から回答を求めたところ22人の弁護士から回答が寄せられ、回答が割れる結果となりました。

(1) 時間帯を変更すべき→4票

(2) 時期を変更すべき→6票

(3) 場所を変更すべき→7票

(4)その他→5票

「時期を変更すべき」とした弁護士からは、「汗を流しながらプレーすることに感動を覚えるという悪しき習慣が議論を遅らせています」「開催時期を春か秋にずらした方が多く選手もベストを尽くせる」といった意見のほか、「スタンドの応援者はぜったいに具合が悪くなっているはず」と観客に配慮したコメントもありました。

「場所を変更すべき」とした弁護士からは、「ドームで行うのが安全」「(開催場所が)甲子園でなくなったことに対して、世間は数年間で慣れるのでは」といった意見がありました。「炎天下の甲子園球場で、野球をさせるのはある意味殺人的行為」といった厳しい声もありました。

「その他」を選択した弁護士からは、「全国大会は年1回涼しい時期にやればよい」と抜本的な見直しの必要性を説く意見がありました。一方で、野球経験者の弁護士からは、「甲子園球場はまさに『聖地』」「球児にとってもっとも価値のある大会」との声もあり、現在のあり方を可能な限り変更しないほうが良いという見方も示されました。

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