PFI刑務所は受刑者の「楽園」 快適空間で充実の更生プログラム、社会復帰意欲の向上へ

弁護士ドットコムニュース / 2018年9月24日 9時53分

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鉄格子のついた居室、自由がない、光がないーー。刑務所には暗いイメージが付きまとう。7月25日には名古屋刑務所に収容されていた受刑者が熱中症で亡くなったことが報道され、快適な環境とは程遠いことも想像できる。

しかし、日本には「楽園」とよばれる刑務所があるという。それが、国と民間が協働で運営しているPFI(Private Finance Initiative)刑務所だ。いったいPFI刑務所はどんな刑務所なのか。

●敷地内に保育園、動物介在療法の実施 多彩でユニークな取組み 

PFI刑務所ができた背景には、刑務所の過剰収容がある。『犯罪白書』によると、2000年の収容率は100%を上回っているほか、施設によっては収容率が130%を超えてしまうという年もあった。このころは、1つの居室に定員をこえる受刑者が収容され、2段ベッドをつくるなど施設ごとに工夫していたという。

これを解消するため、日本に4つのPFI刑務所ができた。PFI(Private Finance Initiative)とは、施設の建設や管理、運営などを民間の資金やアイデア、ノウハウを活用して行う手法のことだ。つまり、PFI刑務所には「民間ならでは」の工夫が凝らされている。「刑務所」ではなく「社会復帰促進センター」という名前がつけられているのも特徴だ。

日本初のPFI刑務所「美祢社会復帰促進センター」は、2007年4月に山口県美祢市に設立された。ここには、男女両方の受刑者が収容されている。

広大なセンターの敷地内には、市立保育園や一般向けの食堂も設置されている。地域との共生を図ることで、受刑者の社会復帰を促進している。

同年に兵庫県加古川市に「播磨社会復帰促進センター」、栃木県さくら市に「喜連川社会復帰促進センター」が設置された。

「官民協働のPFI刑務所だからこそ、できることが多くあります。施設には、民間事業者により教育、心理、作業療法、福祉関係の専門スタッフが多数配置されています。

また、民間事業者内に設けている社会復帰促進部では、専門スタッフが教育業務と分類業務を兼務して実施しています。これによって、受刑者のアセスメントと教育プログラムの実施、そして実施後の評価を一体として実施することができ、質の高い矯正指導をおこなうことができます」(播磨社会復帰促進センター)

喜連川社会復帰促進センターには、精神や身体に障害のある受刑者を収容する「特化ユニット」がある。もちろん、高齢者や障害者に配慮し、「特化ユニット」内はバリアフリーだ。

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