岡口裁判官の分限裁判・緊急弁護士アンケート 101人のコメント全文(下)

弁護士ドットコムニュース / 2018年9月10日 13時21分

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岡口基一裁判官の分限裁判について、弁護士ドットコムが実施したアンケートには326人の弁護士からの回答があった。結果は以下の通りだ。

Q1 岡口裁判官への懲戒申し立ては妥当と考えますか。

申し立ては妥当→27人(8.28%)

申し立ては妥当でない→284人(87.12%)

わからない・どちらとも言えない→15人(4.60%)

Q2 岡口裁判官の行為は懲戒処分に該当と考えますか。

懲戒処分に該当する→22人(6.75%)

懲戒処分に該当しない→297人(91.10%)

わからない・どちらとも言えない→7人(2.15%)

自由回答欄には101人の弁護士からコメントが寄せられた。(上)に続き、この記事では、「処分不当(匿名)」のコメントを紹介したい。

(上)「処分妥当(実名・匿名)」「処分不明(実名・匿名)」「処分不当(実名)」はこちら→https://www.bengo4.com/other/n_8507/

【処分不当(匿名の弁護士)】

・当事者の感情を害したということを理由に申立てを行うのは、「不快に感じる人間がいるから止めろ」というものであり、その理屈ではあらゆる表現が認められないことになりかねない。今回の申立ては他の裁判官に対する萎縮効果も鑑みれば、不当なものというほかない。

・ムラの掟に反するから、処罰するという、あまりにも日本的対応に、人権意識のカケラも感じられず、絶望的な気持になる。

・瀬木比呂志元判事らが指摘されているように、最高裁による陰湿な司法統制のやり方が顕著に出ている。

・世の中の人と同じ数だけ価値観があり、そこに正義も不正義もないのではないかと感じます。裁判官も人であり多様性があることは人としての美しさなのではないかと思います。裁判官が人としてどのようなことを表現するかということはまさに表現の自由の範疇であり、職業として規制を受けるべきことではないと思います。裁判所や裁判官への国民の信頼というのも、多様な価値観を持った裁判官が、裁判という場では、公平中立に職務を行うことを信頼すること、裁判官がご自身の価値観に左右されて独善的な裁判にならないことなどが重要なのではないかと思います。岡口さんはご自身の人生をかけて、裁判官の在り方に疑問を呈されていると思います。分限裁判が行われることは、一つの岡口さんのような方や多様な価値観を裁判所が許容するかどうかが明らかになる大切な手続きかと思います。裁判官の世界が閉鎖的になり、価値観の多様性を許容できないようになってしまうと、ますます個人の価値観が尊重されるような流れの世の中と逆行する気がしてしまいます。

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