スルガ銀パワハラ地獄「ビルから飛び降りろ」「お前の家族皆殺し」 弁護士が「明確に違法」と断言

弁護士ドットコムニュース / 2018年9月22日 8時18分

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シェアハウス「かぼちゃの馬車」など不動産への不適切融資問題で、スルガ銀行への信頼は大きく損なわれた。このほど第三者委員会がまとめた調査報告書によると、営業現場に深刻なパワハラや法令違反と疑われる事態が蔓延している様子がうかがえる。

●社員休職・退職したら、「追い詰め方を自慢」する職場環境

報告書では第三者委が実施した行員アンケートを紹介。営業成績が伸びないことについて、上司からどのような厳しい叱責を受けたことがあるか複数の行員の声が紹介されている。抜粋すると以下のとおりだ。

・数字ができないなら、ビルから飛び降りろといわれた

・毎日2ー3時間立たされて詰められる、怒鳴り散らされる、椅子を蹴られる、天然パーマを怒られる、1カ月間無視され続ける等々

・休み前金曜日に、「月曜までに案件とってこい」などの指示

・毎日怒鳴られ昼食も2週間くらい行かせてもらえず、夜も11時過ぎまで仕事をさせられて体調が悪くなり、夜眠れなくなって、うつ病になり銀行を1年8カ月休職した

・数字ができなかった場合に、ものを投げつけられ、パソコンにパンチされ、お前の家族皆殺しにしてやるといわれた。

・休職や退職に至ったら、営業推進を一生懸命に行った結果だと肯定し、その数や追い詰め方を自慢し競い、賞賛されるような状況にあった

・チーム全体を前に立たせ、できない理由を言わされた。2時間以上にのぼり支店の社員の前で給与額を言われ、それに見合っていない旨の指摘を受け、週末に自身の進退(退職)を考え報告を求められた

上記の声を読むだけでも「地獄」のような職場環境が想像されるが、実際このような職場環境が事実なら、どのような点が法的に問題となるだろうか。労働問題に詳しい河村健夫弁護士に聞いた。

●刑法上の犯罪行為伴うパワハラ

ーー今回の第三者委員会による報告についてどう感じましたか

「今回発表された、スルガ銀行第三者委員会による報告内容を前提とする限り、同行内でのパワハラ行為は『完全にアウト。明確に違法』です。

パワハラとは何か。厚労省『円卓会議』ではパワハラの概念を『同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為』と規定し、6つの具体的な「類型」を示しますが、法的に明快な定義は今のところありません。

パワハラにあたるかどうか判断が難しい理由は、「業務上必要な指導」と「違法なパワハラ」との区別がしにくいことです」

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