サンコン、北山みつき夫妻に見る「国際結婚のハードル」 日本人の「第●夫人」は可能?

弁護士ドットコムニュース / 2018年9月30日 9時57分

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ギニア出身のタレント、オスマン・サンコンさん(69)との結婚を自身のブログ上で発表した演歌歌手の北山みつきさん(50)。ギニアは一夫多妻制の国で、第3夫人になるという。

結婚を発表した8月19日のブログでは、国籍取得のためギニアに渡航する予定だと書かれている。ただし、現地の情勢が不安定なため、しばらく様子を見るという。

「週刊女性」(2018年9月11日号)のインタビューによると、「年内にはギニアに行って国籍を変え、そこで入籍をしてギニア人として日本での永住権を取ることを考えています」とのことだ。

なぜギニア国籍が必要かというと、重婚になってしまうからだ。日本国籍のままでは結婚できないのだろうか。本田麻奈弥弁護士に聞いた。

●日本国籍のままだと「婚姻できない」か「取り消される」可能性がある

――改めて、北山さんたちは日本だと法律婚ができないのでしょうか?

この件を考える際には、日本の法律の話とギニアの法律の話を区別する必要があります。私たち弁護士は、外国の法律のことは日本の法律のように当然に精通しているというわけではありませんから、その点ご了承いただきたいと思います。

法律上は、結婚のことを「婚姻」と言います。まず、北山さんの母国である日本において、サンコンさんと婚姻することはできるのでしょうか。

日本では、同時に2人以上の人と婚姻すること(重婚)は法律で禁止されているため(民法732条、刑法184条)、婚姻する際、「重婚でない」ことが要件として求められます。この要件は、夫妻双方とも満たさなければならないとされています。

今回は、夫サンコンさん側がこの要件を満たさないので、残念ながら、日本では婚姻手続を踏むことができません。市区町村の窓口に婚姻届を提出して婚姻しようとしても、受け付けてもらえないでしょう。

もしも、何からの理由で婚姻届が受け付けられた場合、婚姻は成立しますが、今後、当事者や親族、検察官が、家庭裁判所に婚姻の取消しを求めることができるようになります(民法744条1項 )。

――ギニアで婚姻手続を踏んだら? 

サンコンさんの母国であるギニアの法律では、男性は、条件が整えば、例外的に二人以上の女性との婚姻が認められているようです(ギニア共和国民法第315条~319条)。ですから、サンコンさんと北山さんの婚姻は、ギニアの法律では有効に成立すると思われます。

では、日本で婚姻手続を踏まず、ギニアで婚姻手続を踏んだ場合はどうなるでしょうか。実は、ギニアで正式に婚姻が成立すると、日本の法律上も、その婚姻を有効に扱うことになります(法の適用に関する通則法24条)。

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