間違って「月極駐車場」に駐車したら「10万請求」された!妥当な金額はいくら?

弁護士ドットコムニュース / 2018年10月21日 9時41分

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出かけ先で便利なコインパーキングですが、なかなか空いていなくて探し回った経験がある人も多いのではないでしょうか。弁護士ドットコムには、誤って「月極駐車場」に停めてしまい、トラブルになったという相談が複数寄せられています。

ある男性は、コインパーキングと同じ敷地内にあった月極駐車場に誤って停めてしまいました。10時間ほど駐車してパーキングに戻ったところ、車に「10万円の罰金」との張り紙があったため、管理会社に連絡。示談金として5万円を支払って欲しいと言われましたが、「高すぎる」と返事を保留しています。駐車場には「無断駐車罰金10万円」の看板があったそうです。

また、別の男性は、午後8時ごろから明朝まで駐車しました。しかし、そこは「定期駐車場」。朝に車を出そうとしたら「違約金として10万円+駐車料金の2倍相当額を請求します」といった張り紙がされていました。駐車したのが夜だったため、男性は「定期駐車場」と記載されたコーンを見落としていたそうです。

二人とも誤って駐車したことで、非常に高額な請求をされていますが、妥当な金額なのでしょうか。こうしたトラブルに巻き込まれた場合、どのように対応するのが良いのでしょうか。鬼沢健士弁護士に聞きました。

●駐車代金はいくらになる?

「看板や張り紙に書かれている罰金とは、損害賠償のことを指していると考えられます。民法420条には賠償額の予定が規定されていますので、当事者同士で合意すれば、債務不履行時に損害賠償としてその金額を請求できるのです。しかしながら、賠償額の予定はあくまでも当事者の同意が必要です」

鬼沢弁護士はそう指摘します。当事者の合意が必要ということですが、今回の二人の相談者の事例はどうでしょうか。

「これらのケースは、張り紙や看板を見ずに駐車しているので、合意に至ったとは言えず、損害賠償を予定する合意が成立していません」

では、いくら支払えばいいのでしょうか。

「損害賠償として支払い義務があるのは、実際に発生した損害分に限ります。この場合の損害は、近くの駐車場代金を参考に、実際に駐車していた時間分の駐車代金ということになるでしょう。

最近はこんな裁判例もありました。コンビニのオーナーが違法駐車した持ち主に対して、損害賠償請求する裁判を大阪地裁で起こし、車の持ち主は921万円の支払いを命じられました。この裁判では、無断駐車していた時間分の駐車代金相当を全額損害賠償として全面的に認めています。

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