慰謝料650万円「借金して払って」 不倫相手の妻からの脅し、職場にもバラされて

弁護士ドットコムニュース / 2018年10月23日 8時39分

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不倫相手の妻から「高額な慰謝料」を請求されているという女性から、弁護士ドットコムに相談が寄せられました。

女性は職場の上司と4カ月間不倫関係にありましたが、その妻に不倫がバレ、「550万の慰謝料に100万の調査費用、弁護士費用」を請求されます。何度も謝罪し、「大金すぎて払えない」と伝えましたが、「借金して払え」と言われたそうです。

さらに「念書にサインしなければ今からバラしに行く」と脅されため、応じることに。しかし、その後、職場に不倫をバラされた上、上司も妻に対して350万円を支払っていたことがわかりました。

4カ月間の不倫に対して、夫とその不倫相手にあわせて900万円もの慰謝料を請求したり、職場に不倫を知らせたりした妻の行動に法的な問題はないのでしょうか。加藤寛崇弁護士に聞きました。

●900万円の慰謝料は明らかに高額

ーー妻の行動には、どのような法的問題があるのでしょう

「(1)不倫によって支払うべき賠償額、(2)念書の有効性、(3)相手が職場に不倫を告げたことの責任が問題になります。順番に検討しましょう。

まず(1)の賠償額についてです。不倫による慰謝料がどれくらいになるかというのは、よくある相談の1つです。慰謝料額で折り合いがつかない場合には裁判所が判決で決めるしかありません。そこで、判決になったらどうなるかを検討することになります」

ーー裁判所が決める不倫の慰謝料額は、どれくらいになるのでしょうか

「裁判官の感覚・価値観によって左右される面もありますが、おおよその傾向はあります(全ての裁判所における判決を網羅した調査は見当たらないので、完全に正確なものは存在しません)。別居・離婚に至らないケースなら100万円前後、別居して破綻したり離婚まで至っていれば150~300万円程度というのがおおよその傾向と思われます。

300万円を超える高額な慰謝料になったケースは、不倫相手が子どもを出産するまでに至っていながら謝罪もしていない事例、不貞だけではなく暴力行為などの有責行為もあった事例、複数の不倫相手がいた事例(配偶者に慰謝料請求した事案)などで、悪質性が高い場合に限られる傾向にあります。

これ以外に、離婚まで至った場合には、婚姻後の同居期間が長く、小さい子どもがいるようなケースの方が、慰謝料額が比較的高くなる傾向にはあります」

ーー高額になる場合はそれだけ理由が必要だということですね

「そうですね。諸事情との兼ね合いではありますが、一般的に言えば、特別の事情がない限り、550万円もの慰謝料請求は明らかに高額です。

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