SKE松村さん「履歴書」暴露騒動に学ぶ「採用情報」の扱い方…個人情報保護法と職安法

弁護士ドットコムニュース / 2019年3月3日 8時59分

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SKE48の松村香織さんが過去にアルバイトとして働いていたメイドカフェが2月上旬、松村さんが当時履歴書に書いた内容の一部をツイッターに投稿していた問題で、松村さんは2月28日、ツイッターを更新し、「弁護士の先生にご対応をお任せする事にしました」と法的措置を検討していることを明らかにした。

店は履歴書に記載されていた志望動機やバイト歴、好きなアニメ作品などを投稿。この行為に対して、松村さんはツイッターで、「圧倒的なルール違反をしているの凄すぎる。当時の家の住所など色んな個人情報を未だに保有されていると思うと、気持ち悪いし怖いです」と憤りを表明していた。

これに対し、店はツイッターで「文句を言うのは自由だけど、何も悪いことをしていないし、法律にも違反していないよ」と責任を否定していた。

弁護士ドットコムニュースでは、プライバシー侵害の観点から、法的に問題があることを指摘したが、この問題でもう1つの論点となっていたのは、個人情報保護だ。

個人情報保護の観点からどう考えればいいのか。影島広泰弁護士に聞いた。

●履歴書の記載内容は法的な「個人情報」にあたるのか

そもそも、履歴書の記載内容(例えば、今回のような過去のアルバイト歴、志望動機、趣味など)はそれ自体が個人情報にあたるのか。

「個人情報にあたります。

個人情報保護法では、『生存する個人に関する情報』であって『特定の個人を識別することができるもの』は個人情報にあたるとされています。そして、個人情報保護委員会が公表しているQ&Aによれば、『特定の個人を識別すること』ができるかどうかは、一般人を基準として、『生存する具体的な人物と情報との間に同一性を認めるに至ることができる』かどうかで判断するとされています。

今回の投稿は、過去のアルバイト歴や応募理由などが、ハッシュタグ『#SKE48』『#松村香織』とともに投稿されていますので、一般人がこれらの投稿を見れば、『SKE48の松村香織さん』という生存する具体的な人物と、その投稿とが、同一の人物のものである判断できます。 したがって、個人情報にあたることになります。

なお、仮にハッシュタグなどに氏名が記載されていなくても、その投稿を見た一般人が、松村香織さんの情報だと判断できれば、個人情報にあたることには注意が必要です」

●退職した従業員の採用情報を持ち続けることの問題

それでは、今回の行為は、違反行為にあたるのか。

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