終電がまさかの運休! 鉄道会社にタクシー代を肩代わりしてもらえるってホント?

弁護士ドットコムニュース / 2019年7月6日 9時13分

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自分は何も悪くないのに、鉄道会社など他者のせいで終電の運行が急になくなってしまった場合、どうしたらいいのでしょうか。

「運が悪かった」と諦めて自腹を切ってタクシーに乗るか、歩いて帰るか。どちらにしても、多少の怒りは込み上げてしまいそうです。そんなとき、鉄道会社が負担して、乗客にタクシーで帰ってもらうという手法があることが、ネットで度々話題になっています。

それは「代行輸送依頼書」を、鉄道会社の駅員にもらい、それをタクシー運転手に渡してタクシーを走らせてもらうというもの。相乗りで帰ってもらったほうが鉄道会社にとって安上がりなため、「相乗り」を求められることもあるようです。

具体的にどんな場合ならタクシー代を肩代わりしてくれるのかーー。日本を代表する鉄道会社のひとつであるJR東日本に対し、聞いてみました。

●疑問点をぶつけてみたら…

まず、弁護士ドットコムニュース編集部がJR東日本に質問したのは以下の6点です。いずれもネットで疑問点にあげられていた要素をまとめたものです。

(1)代行輸送依頼書を出す根拠を教えてください

(2)代行輸送依頼書を出すのは、鉄道会社の都合(車両故障や人身事故等)により終電等の運行がなくなり、目的地まで行けない場合ということですか

(3)目的地までの切符を持っている場合と、Suicaで入場した場合とで対応は異なりますか

(4)代替輸送先は、運休となった車両の終着駅までを限度とし、例えば乗客の自宅までのタクシー送りを想定しているものではないということですか

(5)代行輸送依頼書を出すことは、駅員側から積極的に乗客にアナウンスなどをして呼びかけるわけではなく、乗客側から駅員に相談して初めて出すことが検討されるのですか

(6)代行輸送依頼書を出してほしい場合、改札を出てから駅員に相談するのと、改札を出る前に相談するのとで対応が異なることはありますか

●JR東日本「ケースバイケース」

上記の質問に対し、JR東日本の広報担当者は6月下旬、一括して、次のように回答しました。

「運行不能・遅延等が発生した場合の対応として、他社線への振替輸送等をおこなっております。その内容については社内規定等において定めております。代替となる輸送方法についてはケースバイケースであり、個別の事象に対しましては、代替輸送依頼書の件を含め、お答えを差し控えさせていただきます」

この回答からは、あらかじめ該当する場合としない場合を明かすと支障があるため、「代替輸送依頼書については触れてほしくない」との思いがあるようにも読み取れます。

鉄道会社として代替輸送をしたときにかかる多額のコストを気にしている、ということなのかもしれません。ただ「ケースバイケース」とのことなので、困った場合はすぐに自腹を切るのではなく、ダメ元でも駅員に相談してみたほうがよさそうです。

●東京メトロ「タクシー、対象となることあり」

ちなみに、JR東日本と同様に、首都圏で重要な交通機関である「東京メトロ」は、ホームページの「よくあるご質問」のところで、以下のように紹介していました。

(Q)最終列車に運行支障があった場合は、タクシー代を請求できますか?

(A)終車間近で、当社の事由で列車の運行不能又は遅延等が発生したことにより、当社線内による振替および他鉄道による振替輸送及び路線バスによる代替輸送が困難で、タクシーによる代行輸送をせざるを得ないと判断した場合、対象となることがあります。詳しくはご利用の駅でお持ちの乗車券を係員までご提示いただきご確認下さい。

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