「陥没乳頭って治せるの…？」人には言えない悩みに医師がこたえます！

友人には相談しにくい体の悩み。1人で抱え込まず、専門家の先生のアドバイスを参考にしてみるといいかもしれません。今回は、陥没乳頭の症状や改善方法を「ドクタースパ・クリニック」の院長である鈴木芳郎先生に伺いました。

 

陥没乳頭とはどういった症状を指すのでしょうか。

本来であれば乳頭が突出しているものが、中に陥没（内側へと凹んでいる）している状態のことを指します。日常生活には支障はありませんが、授乳ができない可能性があります。

陥没乳頭が起こる原因を教えてください。後天的なものでしょうか？それとも遺伝でしょうか？

陥没乳頭は、乳頭を支える組織が何らかの理由で発育が弱く、乳管（母乳が通る管）の周りにある組織は発育が強い、という発育のアンバランスが原因です。そのため、乳頭を乳管が引き込んでしまい陥没乳頭となります。全てが遺伝というわけではありませんが、遺伝する可能性もあります。陥没乳頭は、先天的なものと後天的なものがありますが、一般的な陥没乳頭は先天的なものがほとんです。後天的な場合は、乳管の炎症や乳管拡張症等の疾患によるものです。

  陥没乳頭になり得る、日常的な動作や習慣があれば教えてください。

通常、しっかりと突出した乳頭が日常的な動作や習慣で陥没することはほとんどありませんが、もともと乳頭の突出度が曖昧な状態の方は、乳頭を圧迫し続けるような無理な寝姿勢や下着等には気を付けるようにした方が良いかもしれませんね。

症状を改善する方法はありますか？

妊娠を機会に乳頭が出てくる場合や、赤ちゃんが吸うことで出てくる場合もあります。また、マッサージや乳頭吸引器等を使用して引っ張り出そうとすることで突出してくる場合もあります。まずは、セルフケアとしてこういったことにトライしてみる価値はあると思います。それでも改善が見込めない場合は専門の医師へ診察してもらって下さい。手術で改善することは可能です。※手術で改善しても再発（再陥没）してしまう可能性もあります。

教えてくれたのは

「ドクタースパ・クリニック」院長 鈴木芳郎先生

フェイスリフトをはじめとして、トータルアンチエイジングを追及。中顔面の若返り手術であるケーブルスーチャー法を日本で初めて行ったドクターとして注目されている。眼の形成外科、鼻の形成外科も得意で、痛みのない安心の手術を行うことをモットーとしている。最近では、手術による外面からの若返りだけでなく内面からの若返りの必要性を感じ全身的な若返り術に精通するように。